チベット自治区地震、死者126人に…3600軒以上の家屋が損壊
【上海=田村美穂】中国地震局によると、7日午前9時5分(日本時間午前10時5分)頃、中国内陸部のチベット自治区を震源とするマグニチュード(M)6・8の地震があった。国営新華社通信によると、日本時間午後8時現在、126人が死亡、188人が負傷した。地震の規模について、米地質調査所(USGS)はM7・1としている。
中国中央テレビなど複数の中国メディアによると、震源地はチベット自治区南部のシガツェ市ティンリ付近で、震源の深さは10キロ・メートル。日本時間午後1時までにM3以上の余震が16回観測された。3600軒以上の家屋が損壊しているといい、寸断された道路や倒壊した家屋、救助活動の様子などが報道されている。
チベット自治区政府などによると、シガツェ市は区都ラサに次ぐ第2の都市で、人口は約80万人。海抜は4000メートル以上で、市内に世界最高峰エベレスト(中国名チョモランマ)がある。
習近平(シージンピン)国家主席は7日、重要指示を出し、捜索と救助に全力を尽くし、死者数を最大限減らすよう強調した。