米国株式市場=S&Pとナスダックが最高値更新、アップル急伸
Caroline Valetkevitch [ニューヨーク 11日 ロイター] - 米国株式市場は、S&P総合500種とナスダック総合が前日に続き終値で最高値を更新した。アップルが7%超急伸したことに支援された。市場では、12日の米消費者物価指数(CPI)と米連邦準備理事会(FRB)の政策発表が注目されている。 アップルは7.3%上昇し最高値で引けた。前日、音声アシスタント「Siri(シリ)」などのアプリに生成AI(人工知能)技術「アップルインテリジェンス」を導入すると発表した。 S&P情報技術セクターも1.7%上昇して終値で最高値を付けた。 FRBは政策金利を据え置く見通しだが、最新の経済予測と政策当局者の金利見通しを示す「ドットプロット」も公表する。 ウェルススパイア・アドバイザーズのシニアバイスプレジデント兼アドバイザー、オリバー・パーシェ氏は「誰もが不安を感じているが、データや消費者の行動は引き続き経済の底堅さを示しており、全体的にかなり強気といえる」と語った。 7日に発表された米雇用統計は予想を上回る強い内容となった。これを受けて利下げ観測は後退し、CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む9月の利下げ確率は約50%となっている。 自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は1.35%上昇。60億ドルの自社株買いを実施すると発表した。また、年間の電気自動車(EV)生産台数見通しを下方修正した。 ソフトウエア大手オラクルは四半期決算を受け、引け後の時間外取引で8%上昇した。通常取引終値は0.5%安だった。 ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.52対1の比率で上回った。ナスダックでも1.17対1で値下がり銘柄が多かった。 米取引所の合算出来高は106億5000万株。直近20営業日の平均は128億3000万株。 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 38747.42 -120.62 -0.31 38795.71 38795.71 38446.24 前営業日終値 38868.04 ナスダック総合 17343.55 +151.02 +0.88 17160.42 17345.05 17107.99 前営業日終値 17192.53 S&P総合500種 5375.32 +14.53 +0.27 5353.00 5375.95 5327.25 前営業日終値 5360.79 ダウ輸送株20種 15022.27 -136.79 -0.90 ダウ公共株15種 919.86 -5.13 -0.55 フィラデルフィア半導体 5365.38 +2.98 +0.06 VIX指数 12.85 +0.11 +0.86 S&P一般消費財 1449.54 -3.14 -0.22 S&P素材 562.68 -0.32 -0.06 S&P工業 1030.18 -5.59 -0.54 S&P主要消費財 825.38 -0.82 -0.10 S&P金融 677.04 -8.30 -1.21 S&P不動産 237.87 -0.65 -0.27 S&Pエネルギー 686.66 -1.65 -0.24 S&Pヘルスケア 1702.63 -5.91 -0.35 S&P通信サービス 304.77 +1.60 +0.53 S&P情報技術 4204.76 +68.50 +1.66 S&P公益事業 355.26 -2.27 -0.64 NYSE出来高 9.04億株 シカゴ日経先物6月限 ドル建て 38900 - 280 大阪比 シカゴ日経先物6月限 円建て 38905 - 275 大阪比