藤浪晋太郎、制球安定メジャー復帰アピール 自己最長5回投げて1失点 無四死球6K MLB169発ロサリオ斬り プエルトリコWリーグ参戦中
メッツからFAになり、プエルトリコのウインターリーグ(WL)に参戦しているカロリーナの藤浪晋太郎投手が14日(日本時間15日)、マヤグエス戦に先発し、自己最長の5回を投げて2安打1失点。6登板目で初めて被弾したが、課題の制球を安定させ、無四球6奪三振だった。 中8日のマウンド。前回、5日と同じマヤグエス戦に先発した藤浪は初回、わずか9球で3アウトを奪う上々の立ち上がりを見せた。二回には先頭の4番打者をスプリットで空振り三振に斬り、次打者も速球でバットに空を切らせる。ストライク先行、球威のある直球でバットを押し込み、ファウルを打たせてカウントを稼ぐピッチングで三回2死まで8者連続アウトの快投を披露した。 この日唯一の失点は四回2死の場面。4番にカウント1-1から低めの速球を左翼席へ運ばれたが、直後に連続三振を奪うなど、危なげない投球で自己最長となる5回を投げ切った。メジャー通算169本塁打の記録を持ち、日本球界移籍を視野に入れていると報じられているエディ・ロサリオを一ゴロ、空振り三振。23年に西武に所属し、今季は韓国リーグでプレーしたデビッド・マッキノンを中飛、空振り三振で封じた。 今季が米2年目だった藤浪は開幕前にメッツと1年335万ドル(約5億円)で合意したが、メジャーベンチから外され、3Aで開幕を迎える。5月に右肩のけがで約1カ月、負傷者リスト入りした。けがから復帰後にメジャー40人枠を外され、メジャーのマウンドに立つことはできなかった。3Aの成績はリリーフで29登板、1勝2敗1セーブ、7ホールド、防御率6・68。33回を投げて38三振を奪う一方で36四死球だった。 来季のメジャー復帰を目指し、異国の地で奮投している藤浪。ここまで6登板、20回2/3を投げて防御率2・91、15四死球、24奪三振。代理人を務めるボラス氏は「リリーフとして多くの球団が興味を持っている」とし、来季の日本球界復帰を否定している。