秋季キャンプで的を射たテーマを掲げる阪神。危機の本質を見ず、焦点がぼやけた巨人【堀内恒夫の悪太郎の遺言状】
5年間も解消しなかった“守乱” 守備の名手・岡田新監督に期待
阪神は岡田新監督の下で守備をはじめ課題を明確にして来季へ向け取り組んでいる。それに対して、巨人はどうなのか……
シーズンオフへ入ってから、巨人と阪神の秋季キャンプに熱い注目が集まっている。これも伝統ある両チームならではの現実ではないかな。 巨人は、11月2日から20日まで宮崎県宮崎市で、阪神は同3日から21日まで高知県安芸市で、それぞれ秋季キャンプを行っている。両チームともに19日間、来季へ向けて猛練習に取り組んでいるというわけだよ。 今季、両チームの最も大きな敗因は、守備の破綻であることは言うまでもない。阪神の失策数は85で、5年連続リーグワーストだった。今季の巨人も、失策が多くて82だったからね。阪神は巨人を3つも上回っているから、さらに深刻な状態だよ。ただ、これはあくまでも目に見えるエラーの数で、記録に残らない目に見えないエラーのほうがはるかに多い。この記録に残らないエラーをなくせば、エラーの総数も自然と減っていくはずだ。 過去に阪神は、エラーの数を減らそうと、巨人OBで守備の名手・川相昌弘を臨時コーチとして、春季キャンプに呼んだ。でも、残念ながら成果は上がらなかったね。 ところが・・・
本文:2,892文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
週刊ベースボール