【堀内恒夫コラム】沢村賞『該当者なし!』が物語る日本プロ野球『投手力』の衰退!
選考基準4項目をクリアした戸郷でも沢村賞には物足りない成績だったと言わざるを得ない
【堀内恒夫の悪太郎の一刀両断!】 俺が選考委員長を務める沢村栄治賞の選考委員会が、10月28日に都内で開催された。沢村賞は、そのシーズンで最も優れた先発投手に贈られる栄誉ある称号である。 だが、今年は残念ながら「帯に短し襷に長し」という結論に至った。俺を含めた選考委員の評価もそれぞれ分かれて、はっきり言って「どんぐりの背比べ」であったと言える。 念のためにもう1度、沢村賞の選考基準をおさらいしてみたい。選考基準となる項目は7つある。 [1]勝利数=15以上 [2]奪三振数=150以上 [3]完投試合数=10以上 [4]防御率=2.50以下 [5]投球回数=200以上 [6]登板数=25以上 [7]勝率=6割以上 先の中から、いくつかをクリアした投手に沢村賞の栄誉が与えられる。俺のほかに平松政次(元大洋)、山田久志(元阪急)、工藤公康(元西武ほか)、斎藤雅樹(元巨人)を加えた計5人の選考委員の中で、候補者として名前の挙がった投手は・・・
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週刊ベースボール