銀行で「500万円」を引き出そうとしたら、理由を聞かれました。自分のお金なのになぜでしょうか?「タンス預金」にするのですが問題ないですよね?
銀行や信用金庫といった金融機関で現金を引き出す際に、理由を聞かれる場合があります。「自分のお金だから使う理由を聞かれたくない」「引き出す理由をなぜ聞かれるのか疑問」といった不満や疑問を抱く人もいるのではないでしょうか? また、金融機関に預けずに自宅に現金を保管する、いわゆる「タンス預金」をするために現金を引き出すことも金融機関から止められる場合があります。どうしてなのでしょうか? ▼タンス預金していた現金を銀行に預ける場合、「税金」の支払いは発生するの? そこで本記事では、現金を引き出す際に理由を聞かれるのはなぜかを解説すると共に、タンス預金の危険性について紹介していきます。
取引時確認の一環で聞かれる
銀行や信用機関といった金融機関では、「マネーロンダリング」や「詐欺」といった犯罪の防止のために「取引時確認」が義務付けられています。取引時確認では、取引者が本人であるかの確認や取引の目的、取引の頻度などの情報が確認されます。 取引者が本人でない場合は、勝手に預金口座を開設されたり、長年使われていなかった預金口座が犯罪に使われたりするリスクがあります。そこで本人であるかの確認のために運転免許証などの確認書類によって名前や住所、顔の確認をする必要があるのです。 また、取引の目的や取引の頻度を聞くことで、何のために金融機関で取引をするのかを確認しています。取引の目的が不審であれば詐欺の可能性もあり、詐欺を未然に防ぐことにつながります。このように取引時確認は犯罪を防止するために重要です。
200万円以上の現金を引き出す際も取引時確認
200万円以上の現金を引き出す際も取引時確認が行われます。こちらも詐欺などの犯罪を防止するためです。 オレオレ詐欺や預貯金詐欺などの特殊詐欺では、多額の現金を引き出すように指示される場合があります。このような場合に、現金を引き出す理由を聞くことで詐欺の防止につながる可能性があるので、金融機関は現金を引き出す理由を聞くことになっているのです。 また、最近の特殊詐欺では引き出す理由についても、「このように答えるように」と指示を出す場合があります。そのため、金融機関では引き出す理由について詳しく聞いてくることが考えられます。犯罪防止のために聞かれているのだと理解しておきましょう。 事例のように現金500万円を引き出す場合についても、現金を引き出す理由を聞かれる可能性は高いです。大きな金額の現金は持っているだけでもひったくりや強盗といった犯罪に巻き込まれるリスクがあります。そのため、金融機関では振込といった送金手段で取引をするように促す場合が多いです。