ホンダのSUV『パスポート』新型、本格オフロード仕様「トレイルスポーツ」発表…足回りを専用チューン
ホンダは11月13日、SUV『パスポート』新型のオフロード仕様「トレイルスポーツ」を米国で発表した。アメリカ各地の厳しい地形でテストにより鍛え上げられ、本格的なオフロード性能を持つSUVとして開発された。 【画像全5枚】
トレイルスポーツは、オフロード走行向けに特別にチューニングされたサスペンションを採用している。専用のスプリングレートとダンパーバルブチューニング、最適化されたスタビライザーバーにより、悪路での走破性と乗り心地を向上させている。
車体の保護には、厚い鋼板製のスキッドプレートを装備。オイルパン、トランスミッション、ガソリンタンクを岩などの衝撃から守る。ホンダパワースポーツのエンジニアと共同開発されたこのスキッドプレートは、車両全体の重量が岩に落下しても耐えられる強度を持つ。
トレイルスポーツの「エリート」グレードには、新開発の「TrailWatch」カメラシステムを標準装備。4つの外部カメラを使用し、前方、後方、側面、360度の4つのカメラビューを提供する。これにより、ドライバーは視界外の障害物を確認しやすくなる。
パワートレインには、新開発の3.5リッターV6エンジンを搭載。パワーは285hp、トルクは262lb-ftを発生し、クラス最強レベルのパワーを誇る。このエンジンは、低燃費と低排出ガスを実現する可変気筒管理システム(VCM)を採用している。
トランスミッションには、パスポート専用にチューニングされた10速オートマチックを採用。パドルシフトも標準装備され、より楽しい運転を可能にしている。
オフロード性能と悪天候時の走行性能を高めるため、パスポートには第2世代のホンダ独自のトルクベクタリングAWDシステム「i-VTM4」を標準装備。このシステムは、リアドライブユニットの強化により40%多くのトルクを処理でき、30%速い応答性を実現している。
パスポートは最大2268kgのけん引が可能で、多くの顧客のアウトドアニーズに対応できる十分な能力を持っている。
レスポンス 森脇稔