【武蔵野S】持ち味の粘り強さが生かせるメンバー構成 ペイシャエスが先行力を武器に重賞連勝を狙う
血統解説:ペイシャエス
・ペイシャエス 日本での牝祖は祖母バレーダンシング。米国で繋がってきた牝系で、ダート適性と粘り強さが持ち味のファミリーだ。母リサプシュケはJRAダート中距離で2勝。伯父タイセイモンスター(父アグネスデジタル)もJRAダート中長距離で3勝と、ダートのマイルから中距離に適性がある。 本馬は父にエスポワールシチーを迎え、母父ワイルドラッシュという形で先行して粘り強さを発揮する競馬が一番形にハマるタイプに出た。ファミリーの良さも合わさってスピードもあり、自分の形に持ち込めるかがポイントだ。 今回は先行したい馬がそう多くない組み合わせ。前走に引き続き重賞連勝が狙えるとみる。
Cアナライズはペイシャエスを推奨
今回はペイシャエスを推奨する。前走のエルムSはドゥラエレーデやミトノオーがおり、決して今回よりメンバーレベルが低かったわけではないが、しっかりと地力で勝ち切った。 今回は前走とメンバーレベルはさほど変わらないが、先行したい馬が少なくなったぶん、自分の競馬がしやすくなるはずだ。 重賞3勝の実績馬でGⅢなら上位の一角であることは疑いようがない。重賞勝ちの実績がある東京マイルも心強い要素だ。 【ライタープロフィール】 貴シンジ 競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほか商業誌での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。
貴シンジ