電気代0円、ガス・水道も節約!フジイチカコさんの”太陽光の生活”から学ぶ防災の知恵。
「100円ショップのボウル、〈ニトリ〉のグリルパン、透明なフライパンの蓋、それに園芸用の花台を組み合わせました」。 これで本当に料理が作れるの? と思いきや、切り身の鮭を中に仕込み日当たりのいい場所に放置すること小1時間。ふっくらと薄桃色の鮭が焼き上がった。 「この手作りのものは温度が60~70度くらいになるので低温調理に向いています」。
もう一方の市販のソーラークッカーは温度が200度を超えるので、揚げ物やケーキを焼くなど、料理で使い分けている。 「お天気の日は何かしらを焼く、それが私の習慣になっています」
ヒント2|冷やす
遠い昭和の時代もかくやと思わせる、電気に頼らない、暑さ対策の知恵。 近頃、ニッポンの夏は真剣に暑い。連日の35度超えを更新する酷暑の折、エアコンなしで過ごす工夫とはいったいどんなものなのか? 「まずは家の窓を開けて風の通り道を作り、そのポイントとなるところに打ち水をします」。 と、フジイさんがケトルで水をかけ始めたのはベランダに通じる窓のサッシ部分。
そして、壁は漆喰に塗り替えた。「漆喰は熱を遮断し、湿気を吸ってくれます。材料をインターネットで取り寄せて、お好み焼きのコテを使いDIYでやりました(笑)」。
家電の冷蔵庫は手放したので、冷たい飲料は保冷バッグを使用。 「氷はスーパーで買い物したときにちょっと多めにもらうこともあります」。 ちなみに部屋の床は、国産杉を使ったウッドタイルを敷き詰めた。 「ちょっとしたひんやり感触で、案外涼しく過ごせます」
ヒント3|節水する
極力電気を使わずに洗い物をする、その究極の形がここにある! いざという時は水を節約する知恵を備えておくことも、きっといつか役に立つ。全自動の洗濯機をやめたフジイさんが現在使用するのはあえての二層式洗濯機。 「シーツなどの大物を洗う時は電源オフの洗濯槽で手洗いで洗って、脱水時だけ電気に頼ります」。 そして、枕カバーなどの小物を洗う時は……。「サラダスピナーを使って洗うところから脱水までをします」という驚きの裏技を披露。 ちなみに洗剤はすすぎ不要タイプを選んでいるから、確かにこれは節水になる。