【有馬記念】雑だったフォームに改善の兆し!「引き出しが増えた」ローシャムパーク/新人記者のトレセン日記
[GⅠ有馬記念=2024年12月22日(日曜)3歳上、中山競馬場・芝内2500メートル] 【新人記者・栗栖歩乃花のトレセン日記】 今年の有馬記念は例年以上にメンバーが揃い、普段なら出られるような成績を持っていても断念せざるを得ない馬が目につきました。無事に出走にこぎつけた馬の中にはBCターフで2着だったローシャムパークもいます。毎日王冠の時に取材してから有馬記念までの間にさらなる成長を見せているようです。 2か月半前、ローシャムパークの良さである真面目さが操縦性へ影響を与えていると話してくれたのは管理する田中博調教師。だから“フォームの雑さ”を課題として挙げていましたが、「良いフォームで走れる瞬間とか走れるコースというものが増えました」と目を細めます。 調整において、現在、最もパフォーマンスが発揮できる場所は美浦トレセンのBコース(ダート)。「とても良いフォームで走れる場所です。混雑したシチュエーションだったり、ちょっと環境が悪いなという中でも走れるようになっています。そこで調教強度を調整できるようになったのは、この子を今後調整するにあたって引き出しが増えたと思います」 しかし、まだ苦手なこともあるそう。「ずいぶん(前よりは)いいですが、後ろから行ったりとか前に馬を置いて上手にずっといいフォームで折り合って走り切るというのは(苦手ですね)。完全にまだ取り除けてない部分ではあるので」 それでも「競馬に行くとさらに気持ちも入りますし、なかなか制御し切れない部分はあると思いますが、やはり現状はそういったいいフォームで走る瞬間、時間が長くなっているというのは、プラスに働くのではないかと思っています」とのこと。田中博師は常々「調教と競馬場は違うので」と教えてくれるのですが、徐々に改善しつつあることが、実戦でも発揮できればチャンスはありそうです。 19日に決まった枠順は3枠6番。海外遠征を経てのタイトなスケジュールで挑みますが、成長したローシャムパークがどんな走りを見せてくれるのか、楽しみです。
栗栖 歩乃花