関学大戦の敗戦を糧に“頂上決戦”へ 京産大・広瀬佳司監督「京産大らしいラグビーを100パーセントで80分間やりきる」
関西大学ラグビーAリーグの京産大は28日、最終節の天理大戦(30日・花園)へ向け、同校グラウンドで練習を公開した。現時点で天理大とは共に5勝1敗の勝ち点25で並んでおり、勝った方が優勝となる。同校初の4連覇をかけてチームを率いる広瀬佳司監督は「1つ、このタイトルをしっかり取りたい」と力強く必勝を誓った。 開幕5連勝で迎えた前節の関学大戦(神戸ユニバー)に、21―45で敗れた。指揮官は「関学のプレッシャーを受けてしまって我々がミスを繰り返した。やるべきことができずに個人プレーに走ったり、やるべきことができなかった」と反省。それでも敗戦後、フナキ・ソロモネ、辻野隼大(ともに4年)の共同主将2人を中心に、選手たち自ら円陣を組む光景を見て、「負けた直後から選手たちは、下向いてる場合じゃないから次行くぞという感じになってくれていた」と前向きに次戦を見据えていた。 共同主将の辻野はケガと不調から4試合ぶりに、日吉健(4年)もケガから3試合ぶりにスタメン復帰するなど、大一番を前に役者はそろった。「京産大らしいラグビーを100パーセントで80分間やりきることがテーマになる。みんなが80分間やりきったと言える試合にしたい」と広瀬監督。文字通りの“頂上決戦”を勝ちきり、関西1位で選手権大会へ乗り込む。 直接対決の京産大、天理大は勝った方が優勝。引き分けた場合、3位・関学大が近大に3トライ差以上で勝てば関学大Vとなるが、2トライ差以下の勝ちなら勝ち点27で3校が並ぶ。この場合は当該3チーム間の勝ち点合計で天理大の優勝が決まる。
報知新聞社