冬に急増“車のトラブル”「パンクしてるの知ってる?」交差点で停車中に…
■車の中にカギが…寒さとの戦い
茨城県では登山客からのSOSがありました。依頼人は登山帰りの70代の男性。込み入った事情を矢継ぎ早に説明してくれました。 依頼人 「(後ろの)扉を開けたまま閉めるのを忘れたんですよ。(前のドアの)カギをかけて登山に行ったんですね。戻ってきて『閉めるの忘れたな』と思って、荷物を全部入れてバタンとやってこっちに来たんです。後ろを閉めたら、全部閉まっちゃったんです」 つまり、山登りに向かう際、車のカギはかけたものの、トランクを開けたまま出発するというおっちょこちょいを犯してしまった男性。 2時間後、帰ってきて他の扉はすべて施錠されていることを忘れ、唯一開いていたトランクから、車のカギの入ったリュックを入れて閉めてしまったといいます。 依頼人 「(Q.携帯電話は?)全部、中ですから」 「(Q.財布も?)そう」 たまたま居合わせた他の登山客に携帯電話を借りてJAFに連絡したといいます。 依頼人 「よりによって、登山で薄着にして全部脱いじゃった」 確かに男性の服装は冬とは思えないほどの薄着です。 依頼人 「頂上で休憩したり、下りてきて車に乗る時は着るんです、ダウンをね。それは中にあるの。話してるとバカみたいだね。ホントちょっとした油断でこうなっちゃうんだなー」 寒空のもと待ち続ける男性のため、隊員はドアのカギ穴からのピッキングで解錠を試みます。 隊員 「車種で一台一台(カギ穴が)違うので、すぐ開くものもあれば、ちょっとクセがあるタイプもあるので」 時刻は午後5時。日没が迫り、気温はどんどん下がっていきます。 依頼人 「冷える~さぶっ。ちょっと歩くね」 この時の気温はおよそ8℃。体が冷えないよう体を動かしながら待ち続ける男性。 依頼人 「開いたら、まず後ろにあるダウンとシャツに着替えて。あまり焦らすと、この人が大変だから」 この寒さは男性だけでなく、隊員にも大きな影響を与えていました。 隊員 「手先が冷えちゃうと感覚が…」 依頼人 「結構かかりますか、まだ?」 隊員 「通常だと開いてもいいんですけど、ごめんなさい」 依頼人 「俺の方がもう体が冷え切っちゃてるから」 男性ももはや寒さの限界…その時、見事、開錠に成功しました。 依頼人 「いい音だね~。ほんっとに、いい音だね」 男性はすぐさま暖かいダウンジャケットに着替えます。 依頼人 「今、考えていることは早く風呂に入って一杯飲んで、きょうの反省会をやる」 男性はJAF会員のため、料金は無料でした。