ロッテ・坂井はけん玉持参で入寮 集中力アップで野球にもプラス いつかは三山ひろしと「ギネスを」
◇ロッテ入寮 ロッテのドラフト4位・坂井遼(はる)投手(18=関東第一)が7日、他の新人選手とともにさいたま市の選手寮に入寮。将来性抜群の18歳右腕は趣味のけん玉を持参して「けん玉も上達して、野球も上達していけば」と今後も寮で続けていくことを誓った。 【写真あり】紅白5年連続「けん玉ギネス世界記録」に挑戦で大成功した三山ひろし けん玉との出合いは関東第一1年時。野球部の寮に置いてあったものを、暇つぶしのつもりで手にした。「継続するのが苦手」と自認するが、すぐに夢中になり今では「趣味はけん玉」と公言する。昨年の大みそかの紅白歌合戦では演歌歌手の三山ひろしが8年連続で「けん玉ギネス世界記録」に挑み、自身が128人目に成功させ、ギネス認定を勝ち取った。もちろん、その瞬間もチェックし「ギネス世界記録を目指したい」と将来的な出演を熱望するほど。この日は玉を皿の縁とけん先に触れた状態で静止させる「うぐいす」という難易度の高い技も披露した。 最速151キロを誇る甲子園準V右腕にとって、けん玉は現在では単なる趣味ではない。「集中力も上がったし、膝をよく使うのでスクワットにもなる」とマウンドでの集中力や膝の柔軟性が送りバントの成功にもつながったという。入寮に際して高校の先輩である西武・中村祐から「何かルーティンをつくった方がいい」と助言された右腕は「さっきも空き時間にやっていたので、ルーティンはけん玉」と即決した。 今回は1週間前に新たに量販店で2000円で購入したものを持ち込み、2月の春季キャンプにも「持っていきたい」と目を輝かせる。野球も、けん玉も、可能性は無限大だ。 (大内 辰祐) ◇坂井 遼(さかい・はる)2006年(平18)5月8日生まれ、千葉県富里市出身の18歳。富里小5年から「富里リトルスターズ」で軟式野球を始め、富里中では「江戸川南ボーイズ」に所属。関東第一では1年秋からベンチ入りし、3年時に春夏連続甲子園出場。主に救援として通算6試合を投げ3勝2敗、防御率0.40。昨夏のU18アジア選手権代表として準V。1メートル78、78キロ。右投げ右打ち。趣味はけん玉。 【ドラフト1位は「西川」で安眠】 ロッテドラフト1位の西川(青学大)はドジャース・大谷らトップアスリートが愛用する「西川」のマットレスと枕を持参した。「硬めにしてもらった」というオーダーメード品で「寝るのが楽しみ」と笑顔。11日には新人合同自主トレがスタートするだけに「しっかり準備したい」と見据えた。その他、育成2位の茨木(帝京長岡)は地元の北海道札幌市のキャラクター「ていぬくん」、同3位の長島(富士大)はヨッシーのぬいぐるみを持参して入寮した。