契約書をクラウド上で一元管理 GPT-4oが契約内容を検索 TOKIUM、6月3日から新サービス
支出管理システムを手掛けるTOKIUM(東京都中央区)は29日、電子と紙の契約書をクラウド上で一元管理できる契約管理クラウド「TOKIUM契約管理」を発表した。米オープンAIの最新生成AI(人工知能)「GPT-4o」を搭載し契約内容を自動でデータ化。紙書類のスキャンはTOKIUMが代行し、負担なく契約書が一元管理できるようになる。6月3日から提供を始める。 【関連写真】「TOKIUM契約管理」のデモ画面 OCR(光学式文字認識)とAIを組み合わせた「AI-OCR」で契約書の全文をデータ化し、取引先名や契約期間などの契約内容をGPT-4oが自動で抽出。契約管理台帳の作成を自動化し、契約内容を手作業で入力する手間を省く。GPT-4oの活用により高精度化し、速度は従来の2倍、コストは5分の1に抑制されたという。 黒﨑賢一代表取締役は同日の発表会で「会社設立から10年経ってはいるが、新しく会社をスタートする気持ちで臨んでいるぐらい重要なサービス。世の中のスタンダードにしていきたい」と意気込みをみせた。 製本された紙の契約書は、TOKIUMが製本された状態のままスキャンし、クラウド上にアップロード。スキャン後の契約書の保管も代行し、オフィスのペーパーレス化を支援する。 約540万社以上の企業情報が登録されているデータベースと連携し、取引先の社名や住所、インボイス登録番号などの情報が自動で更新されるため、取引先のマスタ情報のメンテナンスにかかる工数削減につなげる。 料金は初期費用が税抜き5万円、月額使用料が同4万3000円から。
電波新聞社 報道本部