ワールドカップ隔年開催が渡りに船に? 日本代表にもたらす“メリット”は――【識者の視点】
ヴェンゲルはカレンダーの見直しを前提に隔年開催を主張
FIFAで要職を務めるアーセン・ヴェンゲルはワールドカップの隔年開催を推す。日本に追い風となり得る改革を実現できるか。(C)Getty Images
東京五輪を終えて、息つく間もなくレスリング、体操、自転車、卓球などの世界選手権が続いている。一方柔道は五輪の約1か月前に、世界選手権を開催した。基本的に五輪で実施される個人競技の世界選手権は、隔年以下のサイクルで行なわれている。比較的注目度の高い陸上や水泳は、ワールドカップを避けるように五輪の前年と翌年に開催され、柔道などは毎年開催している。あるいは五輪イヤー以外は毎年開催という競技も少なくない。 しかし反面団体球技の世界一決定戦は、サッカーに限らずラグビー、バスケット、バレー、ホッケーなど大半が4年に1度しか開催されない。個人競技なら参加標準記録を突破したり、国内予選を勝ち抜いたりすることで出場資格を得られるが、予選から代表チーム同士の国際競争になる団体球技はそういうわけにはいかない。 ただし男子サッカーとラグビー以外は五輪でも同じルールで実施されているから、現実的に
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