「子どもの夏休み」に親が感じている4大悩み。居場所に昼食… 今年も間もなく到来
悩み2:宿題の見守り
続いて、子どもの宿題に関する回答です。 「宿題を期限内に自主的に終わらせるよう促すことが大変」(53歳・出版・マスコミ関係/子10歳・15歳・19歳) 「宿題が多いため、期日までに計画的に終わらせるように促すことが負担でした」(34歳・主婦/子12歳) 小学校の学年があがるにつれて、少しずつ宿題の量や難易度が変わっていきます。親の宿題ではないため、“サポートする”というよりも、自ら取り組むように“促す”ことが大変という声がありました。
悩み3:夏休みコスト
何かとお金がかかる夏休みですが、追い打ちをかけているのが昨今の物価高騰です。 「電気代」(42歳・その他/子15歳) 「私が仕事で家にいないと、在宅勤務の夫がお昼ご飯をコンビニで買ってしまって金額がばかみたいにかかってしまう」(45歳・その他/子11歳・16歳) 食事や子どもの遊び、日中の子どもの居場所に関して「お金で解決する」というカードを切りすぎると、夏休みコストは青天井に……。
悩み4:1日3食の用意
夏休みの困りごととして、70人中43人が回答していたのが、昼食の準備に関する回答でした。 「毎日のお昼ご飯。そうめん、おにぎりを連続して出すと飽きたと言われるので少しずつバリエーションを変えるのが面倒でした」(41歳・主婦/子5歳・7歳) 「小学生の長期休みの時の学童弁当づくり。入れるネタがつきて大変だった」(38歳・総務・人事・事務/子8歳) 「お昼ご飯づくり。朝昼晩と3食作るのはやはりきつい。そして1カ月ほど続くので、ネタも尽きてきてメニューを考えるのも大変」(42歳・主婦/子10歳・12歳) 「昼ご飯を毎日用意しなくてはいけないこと。給食は本当にありがたいです」(40歳・主婦/子13歳) 留守番の場合、学童の場合、一緒に過ごす場合、いずれの場合も子どもの朝昼晩の食事を気に掛ける必要があります。3食分の用意については、以下のことが負担につながっていました。 ・メニュー考案 ・調理 ・食材のストック管理 ・コスト管理 ・子どもの予定に合わせた時間管理 ・片付け 複数の仕事が入り組んでいる食事作り。外食、中食(惣菜や買った弁当)続きだとお金がかかってしまうという悩みもありました。「給食はありがたい」という声には実感がこもっています。 皆さんの回答を振り返ると、日中の過ごし方、宿題、昼食用意、家計管理が夏休みの“4大悩み”となっていました。 欧米やアジア圏のニュースサイトでも、サマーキャンプに行かせないと働けない、サマーキャンプ代が高い、夏休みが長すぎる、学習塾にお金がかかる、熱波で有意義な活動ができない……といった夏休みの悩みに直面した親の声が取り上げられています。一方で、負担が過重な先生や時間に追われる子どもの負担軽減のために夏休みは必要だ、という声もあります。 「夏休みは、楽しいけど大変」はいろんな国で共通する感覚なのかもしれません。
北川和子