【西武】混迷する外崎修汰三塁コンバート…主戦・佐藤龍世まさかの〝撤退〟宣言「来季はライトで」
西武・外崎修汰内野手(31)の三塁コンバートが思わぬ波紋を呼んでいる。 球団事務所では3日に13選手の契約更改交渉が行われた。そのうち12選手が来季契約を更改したが、今季途中に右前腕の張りの影響で緊急的にリリーフ復帰した平良は、来季の起用法を巡る食い違いから保留した。 一方、野手では来季で4年目となる滝沢夏央内野手(21)が「自分の中の分岐点。来年は絶対にセカンドのレギュラーを取る。自分の売りはスピード感なので守備範囲(の広さ)とスピードを生かしてやっていきたい」とキッパリ。外崎の三塁コンバートに伴い、ポッカリと空いた二塁のレギュラー争いに不退転の決意を語った。 さらに、来季で移籍2年目となる野村大樹内野手(24)が二軍戦で全て二塁を守っていたことを前提に「誰よりも打てばポジションは空くと思う」と持ち前の打力で競争に参加することを示唆。2人以外にも元山飛優内野手(26)や児玉亮介内野手(26)らも虎視眈々とチャンスをうかがっており、直近6年間は外崎の定位置だった二塁が一気にレギュラー争いの激戦区となっている。 その一方、外崎がレギュラー獲得を狙う三塁では中村剛、外崎と並ぶチームトップの7本塁打を放った主戦の佐藤龍世内野手(27)が予期せぬ〝撤退宣言〟を放った。 この日、1200万円増の年俸3400万円で来季契約を更改した佐藤龍は「来季はライトで…」と三塁からの〝配置転換〟を切り出し「僕はトノさん(外崎)と一緒に試合に出たい。サードで定位置争いをしたい気持ちよりは、僕がライトに行ってトノさんと試合に出たいという気持ちが強い。セカンドを若手で回すという方針なのであれば…。そういうことがあってもいいように備えで外野手グラブも頼みました」と明言。慎重に言葉を選びながらも外崎とのレギュラー争いには消極的な姿勢だった。 今秋のキャンプは若手と外崎が宮崎・南郷、佐藤龍ら主力野手組は所沢の球団施設に分かれて行われた。外崎の三塁コンバートは西口新監督の口から発せられたものだが、その解釈を巡っては当事者たちが個々で身の処し方を探っている模様だ。来季の陣容はどんな形で決着するのか――。 (金額は推定)
東スポWEB