リアル中学受験 これは教育虐待なのか、小学生に午前0時すぎまで勉強させて…それでも不合格 リアル中学受験-わが家の場合
合格掲示板に息子の受験番号はありませんでした-。「中学受験」と聞くたび、呆然としながら胸を痛めて帰宅した合格発表のあの日のことを思い出します。安全策をとって受験校を選んでいたのに、まさかの不合格…。ただ、がっかりする両親を前に、息子の口から出た最初の言葉は、悔恨でも反省でもなく「さあゲームしよっ」でした。不合格を知ってから1時間もたたないのに、あっけらかんとコントローラーを操作する息子。ふがいない結果にお前は悔しくないのかい…。親子は受験から何を学んだのでしょうか。 【意外と知らない!?】「涼しい顔をする」は「平気そう」「知らんぷり」どちらの意味? ■きっかけは灘校文化祭 神戸市東灘区にある灘校の文化祭を訪れたのは、息子が小学1年生のときです。子供も楽しめるイベントがあると聞き、休日の暇つぶしに訪れたのがきっかけでした。 灘校は多数の東大進学者を誇る名門中の名門。日本一の学校という人もいます。どんなところかのぞいてみたいという親の興味が先に立っていました。会場には鉄道模型、科学の実験コーナーなど、子供が楽しめるイベントが盛りだくさん。中学生や高校生のお兄さんたちが一緒に遊んでくれて息子にとっても大満喫の休日となりました。 あまりに楽しかったのか、帰り道で息子は「中学校はこの学校にいきたい」という始末。「そりゃ無理だな」と声をかけたのですが、以来、ぼんやりと中学受験というものを考えるようになりました。 ■偏差値30台から 中学受験をするには、塾が必須と知り、小学3年生の秋、3カ所の塾の入塾試験を受験させました。結果は良かったり悪かったり。試験を受ける経験が少なかったからか、勉強ができる子なのか、そうでもないのか、親としても判定が付きませんでした。 一番成績が悪かった試験で出された偏差値は30台。何も勉強していない息子に塾生が受けるハイレベルな塾内模試は難しかったようで、試験会場から出てきたとき、息子は「全然歯がたたなかった」と目に涙をためてました。 泣くほど悔しいなら、ちょっとは頑張るかもと、上位クラスで入れることになった別の塾に入り、様子をみることにしました。息子も「やってみる」と前向きだったからです。