リアル中学受験 これは教育虐待なのか、小学生に午前0時すぎまで勉強させて…それでも不合格 リアル中学受験-わが家の場合
通った塾では教室内の席順は、成績で決まりました。成績が良い子が一番前で、悪い子が後ろ。息子は後ろの席の常連でしたが、時折、少し前に座れるときもあって、テスト結果に親子で一喜一憂していました。
■自信はあれど結果は…
成績が伸び悩んだので夫婦で相談し、塾のテストの点数を上げようと、自宅で塾のテスト対策をすることにしました。
受験対策ということでなく、塾のテスト対策です。まずは塾の成績が上がってくれないと、楽しく通塾してくれないのではないか、という思いがありました。
家庭では、教員免許も持っている妻が算数、夫の私が国語と理科とそれぞれ担当。できる限り、息子の勉強につきあいました。間違えた問題を繰り返し解かせるだけでしたが、午前0時すぎまで勉強させたこともしばしばでした。
もしかしたらこれは「教育虐待」にあたるのでは、と不安にもなって「睡眠時間を削ってまで小学生に勉強させて意味はあるのか」と夫婦で何度も話し合ったのですが、本人が「やる」といううちは継続することにしました。
週末のテストが終わるころを見計らい、塾に迎えに行くときは、親の方もドキドキしていました。「どうだった」と聞くと息子は「まあ、できたかな」と自信ありげな反応。ですが、成績が返ってくると、結果はいまひとつ、ということが何度も続きました。
家族のなかでは「息子の『できた』は信用できん」ということになったのですが、まれに好成績を取ることもありました。そのことが残像になって「やればできるのではないか」と、親も引くに引けなくなったのです。(続く)