「習近平の一強体制」で不透明感を増す中国経済の行方
習近平氏の国家主席の3選、景気の減速、ゼロコロナ策の緩和などさまざまな変化が起きている中国ですが、どのように分析をしていったらよいのでしょうか(写真:manoimage/PIXTA)
中国経済の先行き不透明感がぬぐえない。 中国の実質GDP成長率は2022年7~9月に前年比3.9%増と上海市の都市封鎖などで落ち込んだ同年4~6月(同0.4%)から回復した。だが、次の同年10~12月は再び大きく落ち込む兆しがある。 景況感を示す製造業PMIは、10月は49.2、11月は48.0と景気判断の分岐点である50を2カ月連続で下回って下落している。4月の上海都市封鎖時には47.4まで下落し、50割れは3~5月の3カ月間続いた。同程度の景況感悪化が続いていることになる。 中国経済悪化はゼロコロナ政策のせいだという見方が多い。確かに、厳格なゼロコロナ政策は社会経済活動を停滞させているが、だからといって、同政策を撤廃すれば景気が回復するわけではない。
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新見 未来