月のトリビア3連発!「月のウサギの正体」「未来の基地」そして「ロケットに乗らずに宇宙旅行」
地下の空洞の一つは「かぐや」が発見したたて穴から数十キロも伸びた巨大なものだ。これらの空洞は、はるか大昔に溶岩が流れた際に形成されたと考えられている。人が月面で生活する際には、危険な放射線や隕石から身を守る必要があるので、このような地下の空洞は、基地を建設する場所として最適とされている。 ■「サブオービタル」って何? 地上から100キロメートルより高いところを「宇宙」と呼ぶ。宇宙旅行というと、宇宙船に乗ると思うかもしれないが、100キロメートル上空までロケットで行き、数分間、宇宙空間に滞在してすぐ地上に戻る「サブオービタル」旅行という宇宙旅行が、すでに現実のものとなっている。「サブオービタル」は英語で「軌道に乗らない」という意味だ。 宇宙旅行をビジネスとして行う会社が、観光を目的としたロケットに乗る客を募集し、参加者は短い時間、宇宙からの景色や無重力を体験できる。ただし費用は高額で、1回の旅行に1人当たり数千万円もかかるという。 国際宇宙ステーションのように、地球を周回する宇宙旅行は「オービタル」旅行と呼ばれ、こちらはさらに高額だ。1人当たり数十億円以上と言われ、まだまだ現実的ではない。一般の観光を目的とした宇宙船もまだないが、日本では、実業家の前澤友作氏は2021年12月8日から20日までの12日間、この国際宇宙ステーションに滞在したことが知られている。 (構成 生活・文化編集部 野村美絵)