衆院選 与党過半数割れの衝撃 カギを握るのは…
与党過半数割れとなった衆院選の結果を受け、静岡県内の野党からも政権の枠組みについて言及がありました。 静岡県庁で行われた衆院選の当選証書付与式。いずれも野党の3人が出席し、その他は代理出席となりました。 ●立憲 小山展弘氏: 「食料安全保障推進法という農家の方々の所得や経営を安定させていくことに資すると考えておりますけれども、これも超党派の議員連盟で議員立法を準備しておりますので、こういったことをやっていきたい」 ●立憲 渡辺周氏: 「本当にほっとしています。ただ、これから国政の分布図も、議席がこのような形ですから、次の政権の枠組みをどうするかということで、やはり今回の民意は非自民ですし、非石破総理でしたから、私はたとえ少数であっても、野党連立政権を目指すべきだと考えます」 静岡4区で初勝利を収めた国民民主党の田中健(たなか・けん)氏。国民は7議席から28議席と、議席を4倍に増やしました。 ●国民 田中健氏: 「前回は比例当選でしたので、総務省でしたけれども、この県庁でいただけて、小選挙区で勝ったという実感が今湧いているところでありますし、公約を一つでも実現できるように頑張っていきたいと決意を新たにしています」 Q.連立に関連した動きが注目されていると思うんですけれども、党の動きを田中さんはどう感じている? 「私自身、自民対非自民で一騎打ちで戦いましたので、自民党でない声を私に託していただいた方が多いと思いますので、それを実現できる国会にしていきたいと思っています」 午前、会見を開いた国民民主党の玉木(たまき)代表。今回の結果を受けて今注目されているのが、連立をめぐる国民民主党の対応です。 ●国民民主党 玉木雄一郎代表: 「今、自民党だけではなく立憲民主党、あるいは維新もだと思いますが、いろいろなコンタクト、情報交換をしていると報告を受けております。まだ具体的に何か決まったことはありませんし、党首会談、こういった予定については一切未定です」 ●立憲民主党 野田佳彦代表: 「自公以外に彼らが声かけをしてくる可能性というのは十分ありますのでね。そういうものを注意深く見ながら、むしろしっかりと逆にこちらのチームをどう作っていくかということで心を砕いていきたいです」 自民党からの野党勢力の切り崩しに警戒感を示した、立憲民主党の野田(のだ)代表。目指すのは、野党結集による連立政権での政権交代です。 しかし、玉木代表は立憲と連立を組むことに慎重な姿勢です。 ●国民民主党 玉木雄一郎代表: 「やはり外交安全保障、エネルギー政策、こういったものについての一致がなければ、それは国民の期待する枠組みにはならないと思いますから。何するにしても、まずは基本政策の協議と一致が不可欠だと思います」 そうした中…。 ●石破総理: 「議席を大きく伸ばされた党がございます。取り入れるべきは取り入れるということに、躊躇はあってはならないと考えている」 ●自民党関係者: 「国民民主党がキャスティングボートを握っているのは間違いない。どう取り込むかだ」 議席を大きく減らした自民党にとっても有力な連立交渉の相手となりますが…。 ●国民民主党 玉木雄一郎代表: Q.自公連立政権入りはないという理解でよろしいでしょうか。 「ありません。私たちが欲しいのはポストではなくて、選挙で約束した手取りを増やす、国民の懐を潤す経済政策の実現が欲しいんですよ。今までと同じような発想と意思決定のルールでは政権の維持は難しいという現実に謙虚に向き合っていただいて、過半数を割った状況の中で、今政権に求められるのは丁寧に多くの声に耳を傾けることだと思うんですよ」 政府は新しい総理大臣を指名する特別国会を11月11日に召集する方向で調整していて、今後、与野党の駆け引きが活発化することになります。