ズベレフがジャリーを倒して7年ぶりの優勝、足首の大ケガから復帰後初のマスターズ制覇「ふたたび夢を見ることができる」 [イタリア国際/テニス]
ズベレフがジャリーを倒して7年ぶりの優勝、足首の大ケガから復帰後初のマスターズ制覇「ふたたび夢を見ることができる」 [イタリア国際/テニス]
ATPツアー公式戦「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月8~19日/賞金総額909万4379ユーロ/クレーコート)の男子シングルス決勝で、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が第21シードのニコラス・ジャリー(チリ)を6-4 7-5で倒して7年ぶりの優勝を飾った。 ~BNLイタリア国際で7年ぶりの優勝を飾ったズベレフ選手~ 27歳のズベレフがATPツアーの同種目でタイトルを獲得したのは昨年9月の成都以来で通算22回目(準優勝11回)だが、ATPマスターズ1000大会では6勝目となる。 11回あったサービスゲームで僅か5ポイントしか落とさずすべてキープしたズベレフは、両セットとも最後のゲームでブレークに成功して1時間41分でストレート勝利をおさめた。 2022年フレンチ・オープン準決勝で足首の大ケガを負ったズベレフは復帰後にツアー2勝を挙げていたが、ATPマスターズ1000以上の大会で決勝に進出したのは準優勝に終わった2022年5月のマドリッド以来だった。 「僕はここで初めてマスターズ大会のタイトルを獲り、ケガから復帰後初の(マスターズ)優勝もローマだ。だからここは僕にとって非常に特別な場所だし、間違いなく特別な週になったよ」とズベレフは試合後のオンコートインタビューで語った。 試合後の記者会見で2017年と今回の違いについて聞かれたズベレフは、「まったく違う。初優勝というのは常により特別なものだからね」と答えた。 「でもある意味で若い頃は凄く自信があった。いつかは実現できるだろうと信じて疑わなかった。でもケガをしたあとは、そんな日がくるかどうか確信を持つことができなかった」 「今回はこのレベルの大会でふたたび優勝できることを証明したから、違う意味合いで特別だ。僕は自分が望むレベルにいる。前に進み、ふたたび夢を見ることができる。僕にとって今週の収穫はそのことなんだ」 今大会の結果で世界ランク4位としてフレンチ・オープンに臨むことが決まったズベレフは、「僕はいいプレーができないときはどんな相手にも負ける可能性があるし、いいプレーをすれば誰でも倒すことができると知っている。ここでやったようにパリでも自分のリズムを見つけるためには、自分自身に集中しなければならない」とグランドスラム初優勝を目指すロラン・ギャロスを見据えた。 先に行われたダブルス決勝では、第1シードのマルセル・グラノイェルス(スペイン)/ホレイショ・ゼバロス(アルゼンチン)がマルセロ・アレバロ(エルサルバドル)/マテ・パビッチ(クロアチア)を6-2 6-2で下してコンビ9勝目を挙げた。
テニスマガジン編集部