解任された「オープンAI」CEO まるで『半沢直樹』のような「次なる展開」へ
経済アナリストのジョセフ・クラフトが11月21日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。米オープンAIのCEOを解任されたサム・アルトマン氏のその後の動向について解説した。
元オープンAIのCEOアルトマン氏がマイクロソフト入社へ
米マイクロソフトのサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は11月19日、アメリカの新興企業オープンAIのCEOを解任されたサム・アルトマン氏がマイクロソフトに入社することを明かした。マイクロソフトに新設する人工知能(AI)の先進的な研究チームを率いるとしている。 飯田)オープンAIは「ChatGPT」の開発元ですが、内紛のようなニュースが出てきて驚きました。
アルトマン氏と取締役会との確執は今年の1月には既に始まっていた
クラフト)アメリカ版『半沢直樹』を観ている感じで面白かったのですが、実はオープンAIの経営委員会のアドバイザーを知っている知人がいまして。 飯田)マジですか!? クラフト)彼から1月に、アルトマン氏と取締役会の確執については聞いていました。 飯田)いまから約10ヵ月も前に。 クラフト)まさか解任されるとは思いませんでしたが、急に始まったことではないのです。そこから積もりに積もってこうなったのだと思います。具体的なことは教えてくれませんが、彼曰く、双方に問題があるようです。アルトマン氏はアルトマン氏で、取締役会への説明内容が嘘とまでは言わないけれど、不信感を抱かせるような説明を繰り返していたようです。
アルトマン氏、取締役会、双方にあった問題
クラフト)解任にあたり、オープンAIが従業員に出したメモ(公式ブログ)があります。大した説明ではないのですが、「アルトマン氏は取締役会とのコミュニケーションが一貫して率直ではなく、取締役会の責任を果たす能力を妨げるとの結論に達した」と書かれています。ただ、取締役会は取締役会でいろいろ問題があり、まず最大株主に対して事前に説明しませんでした。 飯田)今回の解任の件を。 クラフト)具体的にどういう理由で解任するのか。また、看板CEOを代えることは会社の存在価値にも関わるので、今回のやり方はあまりにも唐突過ぎたような気がします。 飯田)報道を読んでも、何の理由で解任されるのかがよくわかりません。