解任された「オープンAI」CEO まるで『半沢直樹』のような「次なる展開」へ
オープンAI、約770人の従業員のうち700人が「アルトマン氏が復帰しないのであれば、マイクロソフトに転職する」という書簡に署名
クラフト)実は今朝(21日)、最新ニュースがさらに入ってきました。オープンAIにいる約770人の従業員のうち、700人が「アルトマン氏が復帰しないのであればマイクロソフトに転職する」という書簡に署名したそうです。 飯田)700人! クラフト)ほぼオープンAIは壊滅状態ですよね。もう1つ面白いのは、それが実現すると事実上、マイクロソフトはほぼタダでオープンAIを買収することになるわけです。 飯田)確かにそうですね。キャッシュを一切出さずに買収できる。 クラフト)こんな買い物がありますか? 飯田)仮に誰かがシナリオを書いたとしたら、頭がいいですね。 クラフト)『半沢直樹』を超えるでしょう。 飯田)普通は買収する場合、お金を積むか株式交換して、向こうからも経営陣を引き入れ、「ある程度は言うことを聞かなくてはいけない」という話になります。しかし、技術はすべて手に入り、自分たちの経営は一切……。
最終的には取締役会全員が辞任してアルトマン氏復帰か
クラフト)そういうことです。マイクロソフトが画策したとは思いませんが、たまたまそういう方向になっている。私が予想する最終的なシナリオは、マイクロソフトに移るのではなく、取締役会が辞任してアルトマン氏が復帰するという結論なのですが、取締役会がここで意地を張って突っ張ったら、マイクロソフトにとっては、すごく利のある話ですよね。「次の展開を乞うご期待」というところです。 飯田)そこで電撃的に和解し、「取締役会の君達にはいくらか払うから」というようなことになると……。 クラフト)そういうことですよね。 飯田)すごい世界ですね。素人には考え付かないようなことが起こる。 クラフト)週末にこれらすべてが起きたのはすごいですね。 飯田)しかも感謝祭の休日に入るという。すごいクリスマスプレゼントですし、関係者は休んでいられませんね。 クラフト)取締役会が従業員に叩きつけられた状況で面白いです。