【桐生ボート(ナイター)PGⅠヤングダービー】ラストイヤーの地元・関浩哉が大会2Vを達成
桐生ボートのプレミアムGⅠ「第11回ヤングダービー」は最終日の23日、12Rで優勝戦が争われ、1号艇の関浩哉(29)=群馬=が抜きで勝利を収め、大会2Vを達成。これで優勝賞金1300万円を加え、年末のSGグランプリ出場へ大きく前進した。来年3月に若松で開催されるSGクラシックの出場権も獲得。2着は川原祐明、3着は井上忠政が入り、3連単は1870円で6番人気の決着となった。なお、節間の売り上げは97億9745万800円で、目標の95億円を上回る大盛況のうちに幕を閉じた。 ■ヒーロー ラストイヤーの地元・関浩哉が最高の形でヤングダービーを卒業した。 初日から優勝戦までフルスロットルで走り切った。5号艇だったドリーム戦をまくり差しで完勝。それ以降もオール2連対をキープする圧巻の走りで他を寄せ付けず、得点率首位で予選をクリア。準優も危なげなく押し切り、迎えた最終決戦。1Mでは川原祐明のまくり差しが届き、BSでは並走状態に。それでも「直線に関してはいい調整ができた」。2周HSの伸び比べを制して独走態勢に入ると、地元ファンの大歓声を受けながらゴールラインを駆け抜けた。 これでヤングダービーは2Vの快挙。「もっとしっかりと勝ちたかったし、1着で帰ってこられてホッとしている気持ちの方が大きい」と1周1Mで決着をつけられなかったこともあって、レース直後にはまず安堵(あんど)の言葉が先に出た。「ヤングダービーが桐生で開催されると決まって、1年前から取りたいと思っていた」。念願だった地元のGⅠタイトルをつかみ、感慨深げな表情を見せた。 今回のVで賞金ランキングは13位まで浮上し、グランプリ(GP)入りへのプランも着々と進行中。「GPは意識していたし、(賞金1300万円を加算して)だいぶ余裕を持てたと思う。まずはGPを経験することが目標」。昨年はGPシリーズ戦で優出(4着)を経験しており、ワンランク上の舞台に視線を向ける。今後は桐生のGⅠ周年記念を皮切りに、戸田のSGダービーなどビッグ戦線が続く。「無駄な事故はしないように」。冷静に、かつ着実に年末決戦への歩みを進める。(小野亮太郎) ◆関浩哉(せき・ひろや)1994年11月16日生まれの29歳。富岡市出身。群馬支部所属。2014年11月デビューの115期。15年2月平和島で初1着。同年7月住之江で初優出。18年の浜名湖ヤングダービーで初優勝を飾り、初出場のGⅠでVの快挙を成し遂げた。19年戸田クラシックでSG初出場。23年の住之江グランプリシリーズでSG初優出(4着)。通算16V、今回でGⅠは4V。同期には野中一平、川原祐明、豊田健士郎らがいる。158センチ、50キロ、O型。