東北2週間天気 雨が降りやすい 前線や台風の動きに注意 残暑が厳しく熱中症警戒
東北地方は、8月末にかけて雨が降りやすいでしょう。前線の動き次第では局地的に雨脚が強まり、雨量が多くなる可能性があります。9月はじめにかけても残暑が続き、南部では最高気温が35℃以上の猛暑日の所がある予想です。引き続き、万全な熱中症対策が必要です。
【前半】雨が降りやすい 前線や台風の動きに注意
本州付近に停滞する前線や暖かく湿った空気の影響で、日本海側を中心に雨の降る日が多いでしょう。前線の動き次第では局地的に雨脚が強まり、雨量が多くなる可能性があります。また、現在、マリアナ諸島付近にある熱帯低気圧が今後24時間以内に台風に発達する見込みです。26日(月)以降は、新たに発生する台風が日本列島に近づくおそれがあります。最新の情報を確認するようにしてください。 23日(金)や26日(月)など晴れる所もありますが、気温が上がる午後を中心に急な雨や雷雨に注意が必要です。特に、関東北部に近い福島県の南部や山沿いでは局地的に雨雲や雷雲が発達するおそれがあります。お出かけの際は、tenki.jpで雨雲レーダーの動きを確認するなど、空模様の変化に注意してください。
【後半】季節の歩みはゆっくり 残暑が続く
29日(木)から31日(土)にかけては広く雨が降り、雨脚の強まる所があるでしょう。9月1日(日)と2日(月)は、晴れる所が多くなりそうです。天気予報の信頼度はA~Eで表示されています。Aに近いほど予報が的中しやすく、予報が変わりにくいことを表しています。DやEなど信頼度が低い予報は今後予報が変わる可能性があります。最新の気象情報を確認するようにしてください。 明日22日(木)から9月はじめにかけても、各地で残暑が続くでしょう。東北南部では、最高気温が35℃以上の猛暑日の所がある予想です。朝晩もあまり気温が下がらず、熱帯夜の所があるでしょう。昼夜を問わず、万全な熱中症対策が必要です。
大雨の備え
大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。 ①避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。 ②非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。 ③側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。 いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。
日本気象協会 東北支社 髙橋 衡平