スマホ時代だけれど「紙の手帳」だからできる!仕事力アップの「段取り術」 “My 締め切り”の設定がビジネスに役立つ理由
■「My 締め切り」を作る 「My 締め切り」を設定する 締め切りは、たいてい仕事を頼んだり指示したりする人が決めるものです。おそらく、お客様や上司が多いでしょう。 締め切りを手帳に書いて安心、と思っていると危ないことになるかもしれません。というのは、デッドラインだけを記して忘れてしまい、直前に気づいても間に合わないことがあるからです。 そんな事態を防ぐための、とっておきの秘策をご紹介します。 締め切りを守るには、まず「My締め切り」を作りましょう。
「My締め切り」は自分と交わす約束で、本来の締め切りよりも1日以上前に設定します。 My締め切りまでに仕事を終わらせたら、本来の締め切りを待たずしてさっさと提出できる、というメリットもあります。 手帳には、「本来の締め切り」と「My締め切り」の両方を書きましょう。このとき両方とも黒字で書くと見分けがつきにくいので、私はペンの色を変えています。 本来の締め切り……赤字 My締め切り……青字
または、黒字で書いた後に違う色のマーカーを引いて区別してもよいでしょう。 着手日を設定する 次に、My締め切りまでに仕事を終わらせるには、どれくらい時間が必要かを見積もります。 仕事は納期逆算方式で、前倒しにスケジュールを組み立てます。ほかの予定も見ながら、ムリのないよう多めに時間を取るとよいでしょう。 ある日、上司から「この書類を○月9日(金)までに作ってほしい」と頼まれたとします。あなたは、すかさずMy締め切りを前日の○月8日(木)に設定しました。
そして「書類を作るのに2日かかりそうだな」と見積もったなら、My締め切りの2日前には手をつけようと計画します。 手帳にはふたつの締め切りに加えて、着手日や作業日も書き込んでおきましょう。いくつも書くことで見落としを防ぎ、注意喚起したり、進捗管理したりできるでしょう。 こうやって納期逆算方式で計画を立てると、急な仕事が入ったり、病気で数日間休んだり、サーバー不良など予期せぬ出来事があったとしても納期を限りなく守れるのです。