中央学院大が2021年以来、4度目の明治神宮大会へ好発進 清水一真が完投「初回から飛ばした」/関東地区大学野球選手権大会
第20回関東地区大学野球選手権大会(4日、新潟医療福祉大2-6中央学院大、横浜スタジアム) 20日から開幕する明治神宮大会出場の切符をかけた関東地区大学野球選手権大会が4日、横浜スタジアムで開幕。中央学院大は新潟医療福祉大に6-2で完勝。7日に行われる創価大との戦いに駒を進めた。先発した最速150キロ右腕のエース、清水一真投手(4年)が114球を投げ切り、7安打2失点で完投勝利を挙げた。 まさしく、エースの気迫があふれる投球だった。先発した清水は一回からアクセル全開で相手打線と対峙(たいじ)する。四回に2失点するもその後は要所を締め、9回を投げ切り完投。「スタミナもついてきた。出力を上げても最後まで投げ切ることが、秋のリーグ戦からできていたところだった。経験で投げられた」と胸を張った。 中央学院・菅原悦郎監督が「最初飛ばしてしまったから後半どうなるかと思った」と語るほど、一回から全力で飛ばしたのには訳があった。今年6月に行われた全日本大学野球選手権。大商大戦で先発した4年生は、一回に1失点。これが決勝点となり、初戦で姿を消すことになった。春の悔しさを胸に臨む今大会。「今回は初回から飛ばした。後は何も考えていなかった。腕を振ろうと思って投げた」と清水。チームに勝利をもたらす快投を見せた。指揮官も「中盤うまく立て直して、ペース配分を間違えずに完投したのはさすがエース」と手放しでほめた。 2021年に初優勝を飾った以来、明治神宮大会からは遠ざかる。優勝を経験した代として、後輩にも神宮の景色を見せたい。「日本一を目指しているが、後輩にもいい思いをしてもらいたい」と意気込んだ。