【初詣までに知っておきたい】「お賽銭は5円」は本当に正しいのか?
75000人以上を無償で占い、『ゲッターズ飯田の五星三心(ごせいさんしん)占い2025』が175万部突破と話題のゲッターズ飯田さんと、15000社の神社を巡り、神職の方々や地域の方々に話を聞いて知見を深め、いまでは神職向けの講演会にも呼ばれる佐々木優太さん。「幸せとは何か」を考え続ける2人が見つけた、神社で開運する方法とは? 共著『幸せ舞い込む! あなたの開運神社』(朝日新聞出版)から、一部編集してご紹介します。 【写真】『幸せ舞い込む! あなたの開運神社』はこちら * * * ■「5円でご縁」は、令和の時代でも通用する? 神社の情報を発信していると、「お賽銭を奮発したほうが、ご利益(りやく)を受けられますか?」と聞かれることがあります。 「ご縁があるように5円を入れる」という人もいますが、そもそもお賽銭の意味を取り違えているのかもしれません。 お賽銭とは、どのようにはじまったのでしょうか? 伝え聞いた話によると、貨幣のない時代、人々は感謝の気持ちを込めて、また、この先を祈念して、お米や海の幸、山の幸を神様にお供えしていたそうです。時代が進み、交通の便が発達するにつれ、遠くの神社にも参拝できるようになり、旬の海の幸、山の幸を捧げていたお供えものがお賽銭(お金)に変わっていきました。とはいえ、昔も今も神様への気持ちは変わりません。 もし、昔から「ご縁があるように5円を入れる」という習わしがあったのだとしたら、昔の5円は現在の5万円とも50万円とも聞きます。いずれにしても大きな額です。 昔の人たちは、「いま無事に生きているのは周りの人のおかげ。これからもみんなで無事に生きられますように」と、自分が平穏安泰なときは人のぶんまでお金を納める精神があったのでしょう。 ■お賽銭の行方とは? ところで、お賽銭の行方は神主さんの取り分だと思ってはいませんか? じつは違うんです。 神様にお供えしたあとのお賽銭は、主に「神社存続のための資金」となっています。 考えてみれば、何十年、何百年と神社が保たれているのは、誰かがお金を出してくれたからですよね。「いま、神社に上がりたい」と思ったときに、すぐに参拝できるのは、自分より前の参拝者たちがお金を納めてくれたおかげなんです。 先に納めてくれた人に感謝し、次に神社に上がりたい人のためにお賽銭を納め、感謝をつないでいく……。こうしたお賽銭で「恩返し」や「恩送り」することが、僕は大切だと思っています。