「FRBに逆らうな相場」で投資家が取りうる2つの有望戦略
足元の株式市場は「FRBには逆らうな」という相場格言どおりの展開をたどっている(写真:ブルームバーグ)
「ジェローム・パウエル議長のジャクソンホール講演の(市場での)受け止められ方を見て、うれしく(actually happy)思った」。海外メディアによると、アメリカのミネアポリス連銀のニール・カシュカリ総裁は8月26日のパウエル講演後にダウ平均株価が前日比1008ドル安という急落商状となったことを受けたインタビューで、そのように答えたという。 マーケット心理的には「そこまで言うか」と思うところだが、 前回(8月28日配信)の当欄 で、5月に同じく1000ドル幅で下げた先例を引き合いに、楽観的な受け止め方を披露した当方などは「完全に脱帽」と言うほかない。 要するに、相場格言にある「FRB(連邦準備制度理事会)に逆らうな」ということなのだろう。「家計や企業への痛み」を表現するのは市場であり、価格である。その「市場の思い違い」を正すことを、彼らは求めているのである。
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岩本 秀雄