【沢田康文の欧州競馬リポート】愛リーディングはコリン・キーン騎手が5年連続6度目首位 A・オブライエン師は26年連続27度目
フランス、英国に続き、2024年のアイルランド競馬のリーディングを振り返る。 ジョッキー部門は平地シーズン(昨年は3月18日~11月3日)に103勝を挙げたコリン・キーン騎手(30)が5年連続6度目の首位に輝いた。21年には141勝で同国の年間最多勝利記録を更新した名手。国外だが、昨年はブリーダーズCジュベナイルターフスプリントのマグナムフォースでBC通算2勝目を挙げた。日本での騎乗経験はないが、いずれ来日が期待される存在だ。 獲得賞金額で決まるトレーナー部門は、エイダン・オブライエン調教師(55)が26年連続27度目のリーディングの座に就いた。世界最大規模の生産者&馬主組織クールモアの専属調教師として、首都ダブリンの南西約150キロにある広大なプライベート調教場バリードイルを拠点とする。 昨年は495戦131勝で、獲得賞金は655万7970ユーロ(約10億6895万円)。長男で2位のジョセフ・オブライエン調教師(31)に約311万ユーロ(約5億693万円)の大差をつけた。 管理馬ではカルティエ賞欧州年度代表馬に選出されたシティオブトロイ、ラストランとしてジャパンCに遠征したディープインパクトの最終世代のオーギュストロダンが注目された。今年のジャパンCではトレーナーの2年連続での来日を期待したい。(在仏競馬記者)