地震時は机の下ではなく、玄関でプロポーズ姿勢!専門家が唱える“防災”の新常識5選
「iPhoneの場合は、右上の電源ボタンを5回連打すると緊急SOSという画面に切り替わり、緊急時の音が鳴ります。そのままカウントダウンを待てば通報され、『SOS 緊急電話』の部分をスライドすれば、110番、118番、119番を選ぶことができます」。
「これなら、ポケットのなかにスマホを入れたままでも通報できますよね。大きな音も出るので、声が出せない状況で助けを呼ぶ際にも役立ちます」。 アンドロイドも同様に、電源を5回プッシュするだけで緊急SOSが立ち上がり、画面の真ん中の表示を3秒間押すと110番に繋がる。 iPhoneもバージョンによって仕様が異なるので、自分のスマホがどんな手順で通報できるか一度、試しておくと良さそうだ。但し、電話がかかったあとに切っても、緊急事態として折り返し電話をかけてくれるので、繋がる前にきちんとキャンセルしよう。
5. 常に逃げる方角を把握するべし。意外な確認方法とは?
日頃から気温や湿度、方位、風向きをチェックしているという野村さん。特に東西南北は常に知っておいた方が良いという。 「初めて行った場所は、まず方位を把握しておくことが大切。自分がどの位置にいて、地震や火災が起きたらどの方角に逃げるべきかを確認するためです。とはいえ、コンパスを常に持ち歩いているわけではありません。 例えば、街中では交差点の標識も確認材料のひとつ。“西”麻布とか、”東”中野とか、地名で向かっている方角を知ることもできます。あとは、その辺に生えている苔を見てみてください。苔は南から北に向かって生えているので、苔が向いている方角が北となります」。
「ほかにも、大きな仏像や如来の向きで判断することもできます。仏像などは、基本的に北の北極星を背にして南側を向いているんです。門番や小さいのものは該当しないけど、大きな仏像は南向きと覚えておきましょう」。 単なる雑学と思うなかれ。こういった知識の積み重ねが、有事の際に命を守る術になるかもしれない。スマホが機能しないときも自分で判断できるよう、日頃からアンテナを張っておこう。 佐藤ゆたか=写真 池田裕美=取材・文
OCEANS編集部