地震時は机の下ではなく、玄関でプロポーズ姿勢!専門家が唱える“防災”の新常識5選
「手は頭頂部ではなく、後頭部から首の付け根あたりまでをカバーしてください。ギュッと強く握らず、卵を握るように手の中に少し空間を持たせるのがポイント。モノが落ちてきた際にクッションにもなりますから。 そして両肘をできる限りくっつけて肺と心臓を守ります」。
野村さん曰く、この姿勢は地震に限らず、雪崩や雑踏事故などにも有効なんだとか。 「例えば、2年前に韓国で起きた『梨泰院雑踏事故』では、圧死した方がたくさんいました。身動きが取れない状況では、小さくても呼吸ができるスペースを作ることが大切です。この場合は、両手を鼻と口の前に持ってきて空間を作り、両腕で肺と心臓を守る。目は周りを見つつ、少しでも動けそうな場所を見つけたらサッと逃げるのです」。 見ただけではカラダは覚えてくれない。いざというとき、パッとこの「ノムラ式プロポーズ姿勢」になれるよう、実際にポーズをとってみよう。
3. 現在地を知らせるには、LINEの「位置情報」が有効
例えば、出先で土砂崩れに巻き込まれたり、倒壊した建物の下敷きなったり、そういった緊急事態では、自分の現在地を正確に伝えることが大切だ。そこで、野村さんが教えてくれたのは、LINEの「位置情報」ツールを活用すること。
手順は簡単。 1. LINEのチャット欄にある左下の「十字マーク」を押すと、「位置情報」が出てくる。 2. そこを押すと、地図上に現在地の情報が出てくる。
「助けを求めたり、帰宅困難中に誰かと集合したりするときも、これを送信(画面右上)するだけで自分の現在地を知らせることができる。住所の誤差はほぼないと思うので、普段から活用して慣れておくと良いですね」。 有事でなくても覚えておきたい便利な機能である。スマホを持っているが使いこなせていないという祖父母や子供にも、ぜひとも共有しておきたい防災テクだ。
4. 覚えておきたい片手でSOS発信
緊急時のSOSといえば、110番と119番。ただし、思うように体や腕が動かせない場合もある。そんなときに覚えておきたいのが、片手でできる緊急通報テクだ。