“アーマーゲールック”の「380 SE」がたったの200万円! メルセデスで旧車生活を始めるにはうってつけの1台です(ただし要整備)
出品車は3.8LのV型8気筒エンジン
ブルーノ・サッコをチーフとするデザイン・チームは、控えめでありながら端正で高性能なボディをW126型Sクラスのために生み出すことに成功した。最終的にスタンダード、ロング、そしてクーペが出揃ったそのボディは、現代の目で見てもきわめて魅力的な造形だった。一方、搭載エンジンに目を向けても、高性能なV型8気筒ガソリンエンジンから、コストパフォーマンスに優れる直列5気筒や6気筒のディーゼルエンジンも用意されるなど、そのラインナップはいかなるカスタマーの要望にも応える幅広さを持ち合わせていた。 そして何よりカスタマーを感動させ、現在でもその評価を保ち続けているのが、クルマのあらゆる部分からにじみ出てくる上質感だ。W126のすべての機能と特徴は、正確で信頼性の高い動作を実現するために慎重に検討、設計されたものであり、Sクラスはその長い生産期間を通じて、メディアやカスタマーから数え切れないほどの賞賛を受けた。 今回出品された380 SEは、そのスタンダード・ボディに、3.8LのV型8気筒エンジンを組み合わせたもの。最高出力は156psで、これに4速ATがフィットされる。そしてリアディファレンシャルはAMGによって3.27の最終減速比を持つものに変更されている。 外観はAMGのフロント・エアダムやシル・エクステンション、リア・エプロン、象徴的なカラーリングのペンタ・ホイールなどで彩られ、1980年代当時のAMG車らしさが存分に表現されているといった印象。長年個人コレクションの「バリー・テイラー・コレクション」によって室内保管されていたこともセールスポイントのひとつとされていた。現在までの走行距離は約7万8000kmという数字だ。 メルセデス・ベンツのヤングタイマー(とはいえそれはすでに40年以上の時を経たモデルだが)で、新たなクラッシックカー生活を始めてみたいというファンには、このリーズナブルなリザルトは、AMGのバリューを考えればなおのこと、気になるところではないだろうか。
山崎元裕
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