【香港国際競走展望】〝新怪物〟に大注目のスプリント 混戦模様のマイル…日本馬は地元のぶ厚い壁を破れるか
【TPC秋山響の海外競馬解析】1日に4つのGⅠをまとめて行う香港国際競走が12月8日にシャティン競馬場で開催される。今年も日本からは全4レースに参戦予定だ。 まずGⅠ香港スプリント(芝1200メートル)は7連勝中の香港馬カーインライジング(セン4=父シャムエクスプレス)に大注目だ。 前走のGⅡジョッキークラブスプリント(芝1200メートル)は3番手追走から直線で楽々と抜け出し、最後は流しながら3馬身1/4差&17年ぶりのコースレコード更新(1分07秒43)での楽勝。これで今年2月からシーズンをまたいで続く連勝を7に伸ばした。スタートセンスが良く、操縦性も抜群。しかも鞍上は香港リーディングに過去3シーズン連続を含む7度も輝くZ・パートン。単勝1倍台前半の人気となりそうだが、逆らうのは難しい。 GⅠ香港マイル(芝1600メートル)はこのレース3勝を含むGⅠ10勝の王者ゴールデンシックスティが引退して混戦模様。 日本のソウルラッシュと人気を分け合いそうなのが地元のヴォイッジバブル(セン6=父ディープフィールド)だ。前走のGⅡジョッキークラブマイル(芝1600メートル)では8着だったGⅠ馬ビューティーエターナルを除く他馬より5ポンド重い斤量を背負いながら2番手から抜け出す競馬で快勝した。 昨年の香港マイルでは日本のナミュールやソウルラッシュに先着(2着)し、今年1月にはGⅠ香港スチュワーズC(芝1600メートル)を完勝。さらに2月のGⅠ香港ゴールドCでもロマンチックウォリアーと接戦を演じてクビ差の2着に入った強豪。3月のGⅠドバイターフが13着、6月のGⅠ安田記念でも17着と2度凡走しているが、これはともに海外遠征&左回り。度外視してよさそうだ。
東スポ競馬編集部