LIV4勝で絶好調のケプカが無敵のシェフラーと全米プロで激突! ゴルフ界も井上尚弥のボクシングみたいに”統一王者の座”をかけて盛り上がる時代に?
ブルックス・ケプカがLIVシンガポール大会で優勝。リーグ最多の4勝目を挙げた。5月16日開幕の全米プロ連覇をかけて、世界一のスコッティ・シェフラーとの”対決”が見物だ。
「妻と息子の前で優勝するのが夢だった」というケプカは、今回初めて妻ジェナさんと昨年7月に生まれたクリュー君が見守るなか、オーストラリアのキャメロン・スミスとマーク・レイシュマンに2打差をつけ勝利をつかみ、「最高にクールな気分だ。一生の思い出になる」と感激をあらわにした。 会場のセントーサGCは欧米男女ツアーのトーナメントを開催する世界有数の名コース。 「ここでは飛ばしというより、どこに球を置くかポジショニングが鍵になる。ミスらしいミスもなく、ゴルフが簡単に思えたことが大きな収穫」 昨年メジャー5勝目を挙げた全米プロ連覇に向け、手応えをつかんだようで、「連覇はもちろんしたい。そのためにこの数週間はクロードと一緒にかなりハードな練習をした」。 クロードとはケプカのコーチで名匠ブッチ・ハーモンの息子だ。 「ここでもそうだったけれど、メジャーで勝敗を分けるのはアイアンの精度だと思っている。僕はショットメーカーだからフェアウェイのいいところからなら絶対にピンそば2.5メートル以内に寄せる自信がある。そして2.5メートルのクラッチパットが決まればメジャーで勝てる」とケプカ。 プレッシャーがかかるほど本領を発揮するのは、「リアルにゴルフをしている実感を得られるから。常に勝ちたいと思って戦っている。ベストなプレーヤーとしのぎを削る瞬間が最高に楽しい」。 メジャー5勝のケプカは、強いけれどメジャー無冠の選手との違いを「クラッチパットを決めきれるかどうか」だという。 そんな彼の活力の源は目に入れても痛くないほど溺愛するクリュー君の存在だ。 「彼に優勝する姿を何度でも見せたい」 全米プロでは世界ナンバー1、目下無敵のスコッティ・シェフラーとの対決が待っている。 ※週刊ゴルフダイジェスト5月28日号「バック9」より
週刊ゴルフダイジェスト
【関連記事】
- マスターズ視聴者数20%ダウンもスポーツベッティングは絶好調! テレビを観なくても楽しめる娯楽が女性利用者数を拡大!?
- S・シェフラーはタイガーと肩を並べた!? マスターズで見せた"横綱級"のメンタルとは?【佐藤信人アイズ】
- 「ボールを真っすぐ転がせられるか」がパッティング上達のカギ! 絶好調のシェフラーは「マレット型」で改善!?【目澤秀憲・スウィング3.0 #16】
- マキロイが今年のマスターズで"キャリアグランドスラム"達成のために行った"秘策"を佐藤信人プロが推察! ヒントはキャディのゼッケン番号にあった!?【佐藤信人アイズ】
- タイガーは「1」、シェフラーは「6」…。世界のトッププロがこだわるボールナンバーに"ケチ"をつけた最近不調のプロとは?