約100通りのミルクティーを楽しめる「8 jours(エイトジュール)」。下北沢で出会える世界一の紅茶と、茶葉を使ったスイーツって?
季節のフルーツ&茶葉を楽しめる「手のひらショートケーキ」
「手のひらショートケーキ」“自分へのご褒美”をイメージしているというスイーツは、どれも非常にキュート。9月上旬発売の『手のひらショートケーキ』は、巨峰やオレンジを使った小さめサイズのケーキ。チョコレートクリームや生クリームで飾られたスポンジ生地の中には、カスタードクリームが入っています。 ※入荷状況により、フルーツは変更の可能性あり ケーキの上や周りに絞ってあるクリームは、紅茶で作ったミルクティー味のもの。スポンジとカスタードクリームにもそれぞれ異なるフレーバーティーが使われており、ふわっとやさしい香りが広がります。みずみずしいフルーツとしっとり柔らかなスポンジ、上品な甘さのクリームの相性はぴったり。ぺろりと食べ切れる大きさながら、紅茶の余韻によって食後も幸せな気分を楽しめます。なお、スイーツに使われるフレーバーティーは時期によっても変わるそう。一度食べた後に再訪すると、また違った香りの品に出会えるかもしれません。
「説明なしでも美味しい」ものを届けたい
ミルクティーやスイーツなど、お店で出すメニューを味から見た目まですべて考案しているという神原さん。じつは、以前はコーヒー派だったのだそう。「もともとは、コーヒーが好きでよく飲んでいました。ただ、僕が紅茶に関わり始めたのが、海外のコーヒーチェーン店が日本で規模を広げていた時期だったんです。それで、『なんで紅茶じゃなくて、コーヒーばかりが流行しているのだろう? 』と思って、紅茶を極めてみたい、となりました。僕も妻も同じ紅茶のカフェで働いていたのですが、紅茶って敷居が高いイメージがあるんですよね。でも、せっかくならもっとカジュアルに楽しんでほしいな、と。なので、専門的な知識や難しい説明なしでとりあえず飲んでみて、『紅茶って美味しいんだね』と思ってもらえる店として、この店を始めました。スイーツでも、気軽に食べて『なんか美味しかったな』と思ってもらえることを目指しています。茶葉を使うといった工夫はしていますが、本当は、“紅茶がここに使われている“とか考えずに食べて美味しくて、その後、どこかに紅茶がいたことを感じてもらえれば嬉しいですね。そんなお店で特に印象に残るのが、“世界で1番美味しいミルクティー”というメッセージ。その文言にふさわしいミルクティーを作れる理由は、一体どこにあるのでしょうか? 「細かいところを言うと、水分量ですね。紅茶の風味がミルクに負けないようにするためにいかに水分を減らすか、みたいな。加える水分の割合にもこだわって作っています。その一方で、“理想のミルクティー”自体が変わる難しさもあります。この『革命という名のミルクティー』も、ちょうど先日完成したものですしね。時間が経てば自分の感覚も世間の流行も変化するので、その時にあわせてベストなものを作るようにしています。茶葉や淹れ方のおすすめも聞かれることが多いのですが、僕個人としては、お客さんに選んでもらって、好みを見つけてもらえればと考えています。人によっては、面倒くさいと思われる回答かもしれませんが(笑)ただ、自分で選ぶことで、飲んだときに『この茶葉とこの淹れ方だから、こんな味になるんだ』と納得できるじゃないですか。そうすると、家で淹れるときにも『こんなふうにやればいいんだな』とひとつの目安ができると思うんですよね。なので、ぜひ自分で選ぶ体験をしてみてほしいです」