ルノー新型「トゥインゴ」公開! …でも右ハンドル導入は見送り? 初代のデザイン継承
2026年に欧州で発売予定
ルノーは2026年に新型EV「トゥインゴ」を欧州市場で発売する予定だが、英国など右ハンドルの地域では販売されない可能性がある。 【写真】「レトロかわいい」1992年の初代モデルのデザインを継承【ルノー・トゥインゴ・コンセプトを写真で見る】 (7枚) 新型トゥインゴは、1992年の初代モデルから大きな影響を受けてデザインされ、中国のエンジニアリング会社と共同で開発が進められている。1万7000ポンド(約330万円)相当と、手頃な価格での発売を目指している。 しかし、ルノーの製品パフォーマンス責任者であるブルーノ・ヴァネル氏はAUTOCARの取材で、英国での発売の可能性について次のように答えた。 「今日は断言できませんが、努力はします。利益率の問題ではなく、台数的なチャンスが重要なのです。そこは現在、評価中です」 ヴァネル氏は正確な理由を明かさなかったが、グローバルでクルマを発売する際には、常に考慮すべき「経済方程式」が存在すると述べた。 トゥインゴは低価格ゆえに利幅が小さいため、右ハンドルに適合させるためのコストが大型モデルよりも割に合わないのだろう。 新しい「Amprスモール」プラットフォームをベースとするトゥインゴ、新型4 Eテック、5 Eテックのグローバル製品リーダーであるヴィットリオ・ダリエンツォ氏は、構造的に右ハンドルに対応できるが、他にも考慮すべき点があると述べた。 「このクルマは、英国で右ハンドルとして提供される予定の5 Eテックの娘であるため、右ハンドルに対応しています」 「英国市場はわたしにとって特別な場所です。なぜなら、英国は乗り心地とハンドリングが重要で、クルマを運転するのが大好きな人たちがいるからです。ですからわたしとしては、英国にできるだけ多くの優れたドライビングカーを導入する必要があるのです」 「(英国導入が)わたしの目標であることは確かです。しかし、英国での計画はまだ公表できません。というのも、まだ想像もできないペースでマシンを開発しているからです。それでも、検討していることの1つであることは間違いありません」 「右ハンドル化のコストは、開発段階の早い時点ですでに予測していないと、プラットフォームの調整も必要ですし、投資の面でかなり高くつく可能性があります」
フェリックス・ペイジ(執筆) 林汰久也(翻訳)