山田勝己は「今でも荷重を背負って山道に…」“黒虎のエース”山本良幸(32歳)が語るミスターSASUKEとの出会い 最初の言葉は「強いな!でも…」
SASUKEがオリンピックに…「挑戦しない理由がない」
国際オリンピック委員会は23年10月の総会で、近代五種の馬術に代わってオブスタクルスポーツの採用を決めた。これは平たくいうと障害物競争のことで、SASUKEを起源に始まった新しいスポーツだ。28年のロサンゼルスオリンピックから、近代五種はこの種目を取り入れた新たな形に生まれ変わる。 『SASUKE』そして『オリンピック』と聞けば、SASUKEファイターの血も、アスリートの血も騒ぐというもの。 「SASUKEを起源とした障害物レースがオリンピックになった。これは挑戦しない理由はないかなと。学生時代に自分が叶えられなかった世界でどこまで渡り合えるのか。今からどこまでいけるかは未知数ですし、どこまで上げられるのかワクワクもあります」 10月に行われたオブスタクルスポーツの第1回日本選手権で山本は4位に食い込んだ。SASUKEファイターの中でも均整の取れた肉体とアスリート能力の高さは折り紙つき。オリンピック挑戦へ大きな可能性を感じさせる第一歩となった。 ただし、近代五種は障害物レースだけではない。フェンシング(エペ)、水泳(200m自由形)、レーザーラン(ラン600m×5本の合間に射撃を行う複合種目)も高いレベルでこなさなければならない。 「心肺機能を高めとかないとあかんわと思って、1月に800mとか1000mを短いレスト50秒で4本とか始めたんです。しばらく続けていたら2月に熱が下がらなくなりました(笑)」 4月のSASUKEワールドカップに向けて小休止し、夏になると今度は水泳の練習も始めた。9月末からはまたSASUKE一本に切り替えて準備を進めた。教員免許を取得した山本は現在、大阪府立堺支援学校に保健体育教諭として勤務している。仕事もある中でのSASUKEと近代五種の両立だ。 「スケジュール的にはかなりえげつないんで、毎日泣きそうですね。これまでの休養日に近代五種の練習が入ってくる。支えてもらっている妻には本当に感謝です。納得してもらうための交渉が大変でしたけどね」 家では午後9時を門限と定め、しっかり分担を決めて家事もこなす。すべてに全力で取り組む日々だ。 「僕もすごく心配だったけど、今はよくできていると思います。妻と過ごす時間が短くなっても、その中でいろんな話を今まで以上に濃くできているかなと」
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