西宮神社「開門福男選び」 二番福に父がガーナ人大学生! 神社関係者「ハーフの方は記憶にない」
商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社、兵庫県西宮市の西宮神社で10日早朝、門から本殿まで走り抜けて参拝一番乗りを競う恒例の「開門神事福男選び」が行われ、宝塚市の県立宝塚高校2年、大岸史弥さん(17)が「一番福」となった。 【写真】一番福の大岸史弥さん 独走状態で本殿に飛び込む くじで16番という不利な2列目スタートとなったが、阪神ユース大会円盤投げ1位、やり投げ2位の記録を持つ陸上部で鍛えた100メートル12秒2の健脚で抜けだし、最後は独走状態で本殿に飛び込んだ。「この福を(被災地の)能登にも届けたい。家族や学校の人にも」と前日に友人に誘われて初めて参加したという“ラッキーボーイ”らしい爽やかな笑顔を早速振りまいた。 二番福は神社関係者が「記憶にない。ハーフの方の福男は初めてでは?」と語った、ガーナ人の父親を持つ大阪府東大阪市の龍谷大3年、小松勇輝クワァベナさん(21)で「就活を頑張りたい。あとは音楽も」。三番福は京都府京田辺市、同志社大4年で硬式野球部の矢吹彰大さん(22)で「野球は大学まで。証券会社の営業で頑張ります」とそれぞれ抱負を語った。 この日、開門を待った参拝者は約5000人。神社内では号外も配られていた。