静寂の寺に鮮やかな彩り 夏の暑さで遅れ、待ち望んだ紅葉 見頃に
長野市若穂保科の清水(せいすい)寺で紅葉が見頃を迎えている。15日の境内は、色づいた赤や黄に、まだ緑の葉も残り、色彩豊か。イロハカエデ、ミネカエデなど約300本が一帯を鮮やかに彩っている。 【写真】厳かさと鮮やかさが対照的 子どもを連れて訪れた近くのパート従業員、山本真理那さん(31)は「夏に大阪から引っ越してきたばかりで、ここの紅葉は初めて。赤がすごくて感動した」と満足そう。参道でトンネルのようになった紅葉を背景に、笑顔で記念写真に納まっていた。 今年の紅葉は、夏の暑さの影響で平年より10日ほど遅れた。寺を管理する北野和男さん(75)は「10月末から問い合わせが相次ぎ、ちゃんと色づくのか心配した。ようやく見頃になった」とほっとした表情。紅葉は来週いっぱい楽しめそうだ。