最近、ガソリンスタンドで「ぶら下がっているタイプの給油機」を見かけなくなりましたがなぜでしょうか?
懸垂式の給油機は設置コストが高い傾向にある
懸垂式の給油機は、地上設置式に比べるとコストがかかるようです。 懸垂式は、地下の貯蔵タンクからガソリンを汲み上げるポンプ装置が必要となります。また、動力制御装置、給油量や料金の表示装置、吊り下げられた給油ホースの格納部分などが分散しているため、システムを構築する際の配管工事費が発生するようです。 以上のことから、懸垂式は設置コストがかかるため、地上設置式の給油機を採用するガソリンスタンドが多くなっていると考えられます。
懸垂式給油機の減少は、設置コストの高さとセルフ式ガソリンスタンドの増加が原因
懸垂式のガソリンスタンドが減少した理由としては、ガソリンスタンド数の減少と、セルフ式ガソリンスタンドの増加が関係しているようです。セルフ式ガソリンスタンドでは、地上設置式給油機の方が運用しやすいため、懸垂式ガソリンスタンドの新規出店が減っていると考えられます。 さらに昨今は、燃費性能の高い車が普及しているため、ガソリンスタンドの利用頻度が減っていることも原因の1つでしょう。 国土交通省はカーボンニュートラルに向けて、2035年には新車販売を電動車のみとする目標を公表しています。それにより、今後もガソリンスタンドの利用が減るため、結果としてガソリンスタンドの減少が続く可能性があります。 出典 経済産業省資源エネルギー庁 令和4年度末揮発油販売業者数及び給油所数を取りまとめました 一般財団法人 日本エレルギー経済研究所 石油情報センター セルフSS出店状況 調査結果について 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部