韓国コルマー「ニキビ菌と老化の関連性」解明…「スローエイジング美容」牽引
【12月19日 KOREA WAVE】老化に伴いニキビ菌が減少し、皮膚のマイクロバイオーム(微生物叢)全体の遺伝子多様性が急増する――こうした韓国コルマーの研究結果が国際学術誌「マイクロオーガニズム」10月号に掲載された。 この研究は、韓国政府の「革新成長皮膚健康基盤技術開発」プロジェクトの一環として、韓国コルマーが翰林大学漢江聖心病院、慶北大学と共同で実施した。20~29歳と60~75歳の韓国人を対象にした調査で、若年層の肌にはニキビ菌が平均83%存在していたのに対し、高齢層では61%と著しく減少していることが判明した。 この研究をもとに、韓国コルマーは、有益なニキビ菌を増加させる成分(マイクロバイオーム)を入れた「伝達体」と、これを肌に浸透させる製剤技術の開発に成功した。 同社は昨年、世界化粧品学会(IFSCC)で「皮膚老化菌を調整する伝達体技術」を発表し、今年5月には世界生体材料学会(WBC)で「皮膚密着増進剤型技術」を公開している。 また、ニキビ菌は悪者とされがちだが、一部のニキビ菌は肌の健康維持に役立つことを確認した。特にアトピーの原因とされる「黄色ブドウ球菌」を抑制する有益なニキビ菌が存在することを発見し、その成果を「BMC Genomic Data」に発表した。 韓国コルマーは、スローエイジング需要の高まりを背景に、これらの研究成果を応用した製品化を進めている。同社はすでにマイクロバイオーム技術の特許を取得しており、2025年後半を目標に関連製品の市場投入を計画している。 韓国コルマー関係者は「今回の研究は、ゆっくりと美しく年齢を重ねたいという消費者ニーズに応える新たな技術革新の一歩となる」と語っている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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