16得点の高橋藍「苦しい試合は五輪でも出てくる。しっかり勝てて非常に良い経験」…バレーボール男子NL福岡大会
◆バレーボール ネーションズリーグ男子福岡大会 日本 3(25―22、22―25、25―27、25―23、15―8)2 ドイツ(5日、北九州市西日本総合展示場) ホームでの1次リーグ第2週で、パリ五輪の出場権を既に持つ日本は、同じく五輪出場を決めているドイツにフルセットの末3―2で勝利し、2連勝。第1週のブラジル大会から通算5勝目(1敗)を挙げた。ドイツは5敗目(1勝)を喫した。 日本はコンディション調整で福岡大会から合流した石川祐希主将(ペルージャ)と高橋藍(らん、サントリー)が4日のイラン戦に続いて躍動。藍はチーム3番手となる16得点を挙げ「苦しい試合は五輪でも出てくる。その中で(今回)しっかり勝てて非常に良い経験になった。課題も出ましたし、どういうところを詰めていけば、もう少し楽にセットをとっていけるのか、考えを変えていける」と、うなずいた。 第1S、日本は石川、藍、オポジットの西田有志、ミドルブロッカーの小野寺太志、高橋健太郎、セッターは関田誠大が先発。リベロは山本智大が入った。過去の対戦で16勝19敗の難敵に対し、日本は第1S、石川の強烈スパイクを主軸に25―22と取り切ったが、第2Sは22―25、第3Sはジュースの接戦の末25―27と連続で落とす展開。それでも後がない第4Sに小野寺のスパイクが光り25―23で奪うと、ファイナルセットも勢いそのまま15―8で勝利をもぎ取った。 パリ五輪切符を懸けた最後の戦いだが、既に権利を持つ日本は、本番前最後の今大会を“前哨戦”と位置づける。パリ五輪で1972年ミュンヘン大会以来、52年ぶりのメダルに向け、1次リーグ後の世界ランクで決まる五輪のシードも意識する。上位国との対戦が少ない「ランク5位以内」が目標にしており、上位で争う経験を大舞台への糧にしていく。 次はポーランドと対戦。藍は「経験できることが大きい。ポーランドに自分たちがどう戦っていくか、どれだけ今の日本代表が通用するか。誰が出ても、確認できる良い機会だと思います」と話した。 ◇福岡大会の日本の日程※開始時間はいずれも午後7時20分 ▽4日 3―0イラン ▽5日 3―2ドイツ ▽7日 ポーランド ▽8日 スロベニア
報知新聞社