田中圭”宏樹”がとにかく健気で悲しい…思わず戦慄した”真琴”のドン引き行動とは?『わたしの宝物』第5話考察レビュー
松本若菜主演のドラマ『わたしの宝物』(フジテレビ系)が放送中。本作は、「托卵(たくらん)」を題材に、”大切な宝物”を守るために禁断の決断を下した主人公と、その真実に翻弄されていく2人の男性の運命を描く愛憎劇だ。今回は、第5話のレビューをお届けする。(文・西本沙織)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】 【写真】田中圭が健気すぎて泣ける…貴重な未公開写真はこちら。ドラマ『わたしの宝物』劇中カット一覧
美羽(松本若菜)の幸せが崩れていく…。
冬月(深澤辰哉)との子どもを産み、その子を宏樹(田中圭)の子どもとして育てる。そんな“悪女”たる決意をした美羽(松本若菜)は、きっとこの嘘を生涯誰にも話さず、墓場まで持って行こうとしていたはずだ。でも、その嘘が思わぬところからバレてしまうなんて。 冬月とのさよならを決めた美羽。家に帰れば、おかえりと言ってくれる家族がいる。この場所を大切にしなければ、と。美羽が心を新たにしたのが、『わたしの宝物』第5話の始まりだった。 美羽と宏樹が栞をあやす光景は、まさに絵にかいたような幸福な家庭で、今が幸せの絶頂と言っても過言ではないだろう。しかし、その幸せは、美羽の親友・小森真琴(恒松祐里)の存在によって脆くも崩れ去ろうとしていた。
恒松祐里の芝居に戦慄…!
真琴は、4歳の息子と暮らすシングルマザー。子育てをしながら雑貨屋を経営する、バイタリティに溢れた女性だ。美羽とは家族ぐるみの付き合いで、その明快かつエネルギッシュな性格に、美羽も宏樹も助けられていた。 真琴は美羽たち家族を見守りながら、たまにドラマに明るい空気をもたらしてくれる存在なのだろう、と。そんな風に思っていたのだが、ここまでガッツリ参戦してくるとは。 まるで落城させるかのように、じわじわと美羽を追い詰めていく真琴を演じる恒松祐里の演技には、思わず戦慄してしまった。 早々に不倫に確信を持った真琴は、美羽を探るような行動が目立つようになる。一方美羽は、冬月と白昼堂々と抱き合っておきながら、真琴に見られているとは露知らず。ましてや不倫がバレているなんて、微塵も頭の中にない。 「仕事をしてみたい」と呟く美羽に、自分の店で働くことを提案する真琴。そこで再び美羽と冬月を鉢合わせ、さらに冬月に栞を無理やり抱かせる暴挙に出る。試すような行動からは、美羽が不倫の事実を親友の自分に話してくれなかった歯がゆさと腹立たしさが滲んでいるようにも見えた。