日本円ステーブルコインJPYC、累計発行額が30億円を突破
JPYCの累計発行額が30億円突破
日本円連動ステーブルコイン「JPYC(JPYCoin)」の累計発行額が、今月11月に30億円を突破した。「JPYC」を取り扱うJPYC社が11月18日発表した。 「JPYC」は1JPYC=1円で取引される日本円連動の前払式扱いのステーブルコイン。法的な暗号資産(仮想通貨)に該当しないトークンとなっており、2021年1月27日よりJPYC社が発行・販売を行っている。 なお「JPYC」は今年1月、累計発行額25億円を突破していた。 ちなみに現在「JPYC」はイーサリアム(Ethereum)、ポリゴン(Polygon)、シデンネットワーク(Shiden Network)、ノーシス(Gnosis)、アバランチ(Avalanche)、アスターネットワーク(Astar Network)のブロックチェーンに対応している。 なおJPYC社では、これまで利用されている「JPYC(前払式)」とは別に、資金移動業のライセンスを所得することで償還可能な「JPYC(電子決済手段)」の発行を目指している。 またJPYC社は昨年11月、「JPYC」の信託型による発行に向けた検討開始を三菱UFJ信託銀行、Progmat(プログマ)社と共に発表。ステーブルコイン発行・管理基盤「Progmat CoinCoin(プログマコイン)」を活用し、改正資金決済法上の電子決済手段に該当する日本円ステーブルコインとして発行検討するとしている。 この信託型の「JPYC」は電子決済手段に該当し、金銭による払い戻しが可能になるとのこと。 また昨年12月にJPYC社は、海外送金サービス「KYODAI Remittance(キョウダイレミッタンス)」運営のウニードスとの業務提携についての検討を開始。資金移動型電子決済手段に該当する、1コイン=1円で利用・交換可能な電子決済手段としてのステーブルコインの新規発行を目指すとした。
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)