ウォリアーズがジャズの主砲マルッカネンに興味!トレード成立のカギを握るのはポジェムスキー?<DUNKSHOOT>
昨季のゴールデンステイト・ウォリアーズは46勝36敗(勝率56.1%)でレギュラーシーズンを終了。ただ、強豪揃いのウエスタン・カンファレンスでは10位に過ぎず、勝率で並んだ9位のサクラメント・キングスにプレーイン・ゲームで敗れたことでポストシーズン進出の道が絶たれた。 【動画】初年度から貴重な戦力に!ポジェムスキーのルーキーイヤーハイライトはこちら! 3年ぶりにプレーオフを逃したウォリアーズは、今夏のFA(フリーエージェント)戦線で無保証契約だったクリス・ポール(現サンアントニオ・スパーズ)をウェイブ(保有権放棄)、6チーム間の大型サイン&トレードでクレイ・トンプソンがダラス・マーベリックスへ移籍し、代わりにバディ・ヒールドとカイル・アンダーソンを獲得。 さらにゲイリー・ペイトン二世がプレーヤーオプションを行使、ケボン・ルーニーの契約も保証したことで残留、FAマーケットでは守備力に定評のあるディアンソニー・メルトンと1年契約を結んだ。 今季の予想スターターはステフィン・カリー、アンドリュー・ウィギンズ、ドレイモンド・グリーンのベテラン組と、2年目デュオのブランディン・ポジェムスキー、トレイス・ジャクソン・デイビスという布陣。ベンチにはメルトン、ヒールド、アンダーソン、ペイトン二世、モーゼス・ムーディー、ジョナサン・クミンガ、ルーニーが控えている。 生え抜きのトンプソンの退団で、ウォリアーズのひとつの時代が終わりを迎えたが、フランチャイズプレーヤーのカリーがトップレベルを維持している限り、彼らが目指すのは覇権争いとなる。 それを実現するためにチームが獲得に興味を示しているのがユタ・ジャズのエースを務めるラウリー・マルッカネンだ。213㎝・109㎏のフィンランド出身の27歳は、過去2シーズン連続で平均20点、8.0リバウンド、3ポイント成功率39.0%以上という好成績を残している。 1オン1からシュートを決め切る能力はもちろん、チームオフェンスの中で点を奪うことも可能な27歳のスコアラーを加えることができれば、ウォリアーズの攻撃力が破壊力を増すことは間違いない。 ただ、複数の現地メディアの報道をまとめると、ジャズのダニー・エインジCEOはマルッカネンの見返りにクミンガ、ポジェムスキー、ムーディーとドラフト1巡目指名権3本を求めているようで、その代償は計り知れない。 とはいえ、2024-25シーズン中にカリーは37歳、グリーンは35歳、ウィギンズは30歳を迎える。現在のメンバーで優勝を目指すには、若手陣を手放すことになるかもしれない。 そうした中、7月15日(日本時間16日)に地元メディア『NBC Sports Bay Area』へ公開された記事には米スポーツ専門メディア『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者の見解が掲載されていた。 同氏は「(ジャズが)ラウリー・マルッカネンを動かしたがっているとは思えない。ただし、ゴールデンステイト・ウォリアーズがブランディン・ポジェムスキーを(交換要員に)加えたらどうなるかだ」とクミンガよりもポジェムスキーがカギを握ると見ていた。 「クミンガも挙がっているが、私が耳にしたのはジャズ側がこの取引でポジェムスキーを加えることにフォーカスしているということ。あとはドラフト指名権だ。でもポジェムスキーが入っていなければ複数のドラフト指名権があろうと意味がない」 現有布陣で上位進出が難しいとウォリアーズの首脳陣が判断した場合は、ジャズ側の要求に応じる可能性はありそうだ。 文●秋山裕之(フリーライター)
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