神戸製鋼、「低CO2アルミブランド」発表。板製品を先行販売・スコープ3削減
神戸製鋼所は20日、低CO2アルミブランド「コベナブル・アルミ」を展開すると発表した。マスバランス方式を用いて特定のアルミ製品のスコープ3を削減するもの。まずはアルミ板製品で先行して適用を始めたほか、今後は押出製品や鋳鍛造製品でも適用できるように取り組みを進めていく考え。 アルミ製品は製錬時に大量の電力を消費するため、CO2排出量のうちスコープ3の割合が大きくその削減が重要となる。コベナブル・アルミは低CO2アルミ原料の適用によるCO2削減効果をマスバランス方式で、特定のアルミ製品に割り当てた低CO2アルミ製品。これを用いることでユーザーは、スコープ3を最大ゼロにまで削減することも可能になる。このほど真岡製造所のアルミ板製品において第三者機関(DNV)による妥当性確認を終えたため、ブランド商品としての展開を決めた。 コベナブル・アルミは、真岡製造所で製造するすべてのアルミ板に適用することが可能。また製品は従来と同様のプロセスで製造したもののため品質も変わりがない。これら製品の納入に際しては神戸製鋼が低CO2アルミ製品証明書を発行することもできる。 神戸製鋼では、真岡製造所のアルミ板製品でリサイクル原料の拡大や省エネ・生産性向上・非化石エネルギーの使用を進めることでCO2削減を進める。また長府製造所のアルミ押出製品、大安製造所のアルミ鋳鍛造製品においても、真岡製造所と同様の取り組みを進めていく方針。