久保さん(長狭小4)が優勝 ダブルダッチの競技大会かけあしとび部門(千葉県)
2本のロープを使って跳ぶ縄跳び「ダブルダッチ」の競技大会「ダブルダッチチャレンジ」(一般財団法人日本ジャンプロープ連合主催)が神奈川県鎌倉市で開かれ、鴨川市で活動するクラブ「STEP UP・AWA」所属の久保空潤さん(長狭小4年)が、4年生のかけあしとび部門で優勝した。30秒間で58回跳んだ久保さんは「ミスなく跳べてベストが出せた。優勝できるとは思っていなかったのでびっくり」と喜びを語った。 ダブルダッチとの出合いは、小学1年生。長狭地区であったクラブの体験イベントに参加し、月1回ほど通うようになった。当時の活動場所は駐車場。クラブを立ち上げた伊介麻央代表(31)によると、都内のチームで一般的なスタジオなどとは違い、水たまりや天候に左右される環境で、経験者もほとんどいない中、試行錯誤の活動が続いていたという。 メンバーも徐々に集まり、昨年からは長狭学園の体育館を借りて、週1回2時間ずつ本格的に練習がスタート。イベントなどでパフォーマンスを披露し、今回、初めて競技大会に出場した。
大会は学年ごとに部門が分けられ、個人競技では、両足とびやかけあしとび、3抜けとびなどで競った。かけあしとびは、リズムや速さを変えないよう跳び続けるダブルダッチの花形で、4年生の部門には30人が参加。30秒間、左右交互にステップを踏み、右足がロープを跳んだ回数をカウントする。久保さんは「回している人の手を見て、リズムを意識して、集中して跳んだ。練習よりスピードが遅かったが、引っかからずに跳べたのが大きかった」と話す。 練習では、足を上げる高さや上半身の角度といったフォームを調整してきたという。伊介代表は「自分でも工夫しながら熱心に練習に取り組んでいて、公式大会で結果につながってよかった。安房でも初の快挙で、地域を盛り上げるコンテンツとして活動を続けていく励みになった」とたたえた。 久保さんは最近、学校の休み時間になると、長縄を2本使い、クラスメートや下級生たちを誘って、ダブルダッチの面白さを広めているという。「記録を上回ったり、うまくできなかったことができるようになったりするのが楽しい」と目を輝かせ、「他の種目も強化し、来年は総合優勝を目指したい。少人数でもできるので、中学では部活を作れたらいいな」と目標を語った。 (安藤沙織)